起きてるんだろ?-7
しばらく女の様子をみながら俺は、ゆっくりと腰を抜きその場に身体を起こし上げた。
力無く横たわる女の太股からは、白い蜜が溢れ出しているのがわかる。
俺は指先でそれをなぞりながらも、そっとまたその濡れた秘部に中指を挿し込んでいった。
「……っ!?」
ビクンと女の腰が震え上がる。
指先を軽く曲げると、クチュクチュと卑猥な音が部屋中に響き渡った。
俺は手をそのままに、ゆっくりと女の腰を上げさせた。
見かけ以上に大きな臀部が、細い腰回りを引き立たせている。
「……顔に似合わず随分とやらしいケツしてんだな」
女は黙ってベッドに顔を埋めた。
ひょっとして俺はS気質なのだろうか?
どうもこの女を見ているといじめたくて堪らなくなる。
太股を溢れる蜜が伝い落ちていく。
俺がゆっくりと指を動かしはじめると、すぐにまたクチュクチュといやらしい音を立てはじめた。
「なんならもう一回くらいイっとくか?」
その問いに女はふるふると首を振る。
なんて、そんなこともちろんただ聞いてみただけだ。
起きているかどうかもわからぬ女の要望など、はなから聞くつもりなんてない。
片手で手首を握りしめ、力の限り指先を激しく動かす俺。
女はベッドに顔を埋めたまま、けれど手はきつくシーツを握り締めていた。
「あっ んっ んんっ だめぇっ やぁっ……」
女が耐えきれぬ様子で声をあげた。
そうでなきゃ困る。
男という生きものは視覚と聴覚で興奮するのだから。
「やっ 駄目っ んんっ そこっ な、なんか出ちゃいそうっ」
突然、女は俺の手を握り締めたかと思うと、珍しく力を入れ、それを咎めはじめた。
あれだけ飲んでいたんだ、そのうえこれだけ責められたらどうなるかくらい予想出来る。
そう思った俺は近場にあったタオルを引き寄せると、そっと女の下へと広げあげていった。
「いいぜ?見ててやるから全部出しちゃえよ?」
「や、やだっ 恥ずかしいっ んっ だめっ あっ はぁっ……」
そう言うも女は耐えきれず腰を震わせると、勢いよく俺の目の前で小水を漏らしはじめた。
「やぁっ やだっ んっ み、見ないで……くださ……いっ はあぁっ……」
その反応を見るに、潮を吹いたのは初めてなのだろうか。
余程恥ずかしかったのか、その後しばらくの間は黙り込んでしまっていた。
「大丈夫だよ?そう思ってちゃんとタオル敷いてあったし……」
「ぐすっ …………ご、ごめんなさい」
泣いてる?いや、その前に絶対起きてるよな?
女は身体をくの字に曲げたまま、すんすんと鼻を啜っている。
その姿がやけに可愛く見えた俺は、なんとなくまた女の髪を優しく撫でてしまっていた。