起きてるんだろ?-5
はぁはぁと荒い息を吐きながら、女はぐったりと力無く横たわっている。
俺はゆっくりと身体を起き上がらせると、ズボンを脱ぎ、硬く反り上がった陰茎を右手で握った。
「……挿れてもいいか?」
女は目を閉じたまま、特に言葉を発することは無かった。
ひょっとしてまだ寝てるのだろうか?
なんて、いくらなんでもさすがにそれはないだろう。
ゆっくりと俺は女に覆い被さると、先端を濡れた秘部にそっと当てがった。
背中に回した女の指先に、ギュッと力が入るのがわかる。
「んっ んんっ…… はあぁぁっ……」
ズブズブと卑猥な音を立てながら、俺の陰茎が女の中へと埋もれていく。
随分と濡れているからすんなり入ったものの、中は驚くほどにきつく締まっていた。
「やべっ すげぇ気持ちいいっ」
ゆっくりと腰を動かしはじめるも、その気持ちよさになんだか腰がひける。
女を抱くのは久しぶりだからだろうか?
あまりの気持ちよさにこれ以上動かすのを躊躇ってしまうくらいだ。
少しずつ、本能の赴くまま腰の動きを速めていく俺。
するとその動きに合わせるように、女の口からはまた、なやましげな嬌声が聞こえはじめた。
「あっ んんっ あぁっ あんっ はぁっ……」
いまさらでなんだが、この女の喘ぎ声は随分と可愛らしい。
二十歳だと言っていたはずだが、その声はどこか初々しさが見え隠れする。
あまり男を知らないのか?
なんて余計な詮索をしてみるも、俺の腰はお構いなしに何度も激しく揺れ動いていた。
「もっと声出してもいいんだぜ?」
そう問いかけるも女は、恥ずかしそうにふるふると首を横に振った。
その仕草がいっそう俺を興奮させるってわかんねぇのかな?
俺は女の腰を両手で掴むと、深く根元まで挿入しては、腰を突き上げわざと奥を刺激しはじめた。
「やぁっ! んっ んんんっ」
思わぬ大きな声が出てしまった様子の女は、恥ずかしそうに慌てて両手で口元を隠した。
その姿を見て俺はさらに腰を突き上げると、執拗なまでに何度も奥ばかりを責め立てていった。