起きてるんだろ?-3
時刻は二時をまわろうかという頃。
さすがに俺も眠くなってきた。
女は相変わらずベッドを占領したまま、ぐっすりと気持ちよさげに眠ったままだ。
サラサラした綺麗な黒髪。
なんとなく俺は右手でその髪をそっと撫でてみた。
柔らかくてやたら手触りがよくて、なんだか少しムラムラする。
仰向けに寝転がってるくせに存在感ある胸元が俺を誘う。
いまごろ酔いが回ってきたのか、思わず俺は右手でその胸をそっとまさぐってしまった。
「んっ……」
半開きの唇から甘い声が漏れ聞こえる。
慌ててその手を離すも、女は特に起きる様子もない。
性懲りもなくまた右手をそこに当てがう俺。
手の平に収まりきらないほどに大きな乳房。軽く指を曲げるだけで、埋もれるほどの柔らかさだ。
(……ちょっとくらい見てもバチは当たらねぇよな?)
俺は指先でゆっくりとブラウスのボタンを外すと、剥ぎ取るようにそっとブラをうえに寄せ上げた。
たわわな胸がぷるんと揺れる。
乳輪はとても小さく、俺好みの綺麗なピンク色をしていた。
(やべっ なんか収まりがつかなくなってきた……)
いけないと思いながらも、つい指先で先端を弄りはじめる。
心無しか女の息使いが荒くなっているように感じた。
目が覚めたら叫ばれやしないだろうか?
強姦?いや、そもそもこれって誘拐じゃね?
とりあえず未成年じゃないだけでも幸いなのかな?
なんてことを頭に過ぎらせながらも、気がつくといつの間にか両手で激しくその胸を揉みしだいていた。
「あっ んっ はぁっ……ん」
溜息交じりの嬌声が聞こえる。
乾いた唇を無意識に濡らす赤い舌がやけに色っぽい。
俺は固唾を飲みながら、そっとその唇を指でなぞってみた。
弾力のある唇。剥げかけた口紅が妙な興奮を掻き立てる。
指先に力を入れるたび、漏れ聞こえるなやましい女の声。
その声に俺はついに堪えきれず、いつの間にか引き寄せられるようにその唇へと口付けしていた。