淑女の花園-2
それなりの経験を積んできた女ばかり三人が、ベッドの上で情事のはじまりを待ち詫びていた。着衣はすべて取り払ってある。
私は夏目由美子のふくよかなバストに上体をあずけて、庭朋美に向かって局部をさらした。
バイブレーターにスイッチが入ると、隆々とした黒いシリコンが音をたててうねりを見せる。
あれが自分の中に入ってきたら、私はどうなってしまうのか。想像するだけで鳥肌が立った。
「女同士のセックスなら避妊する必要もないし、思う存分楽しめるでしょう?」
そう言う庭朋美の手の中で、黒いペニスがウォーミングアップをつづけている。私は濡れていた。
「自分の口から、ちゃんとおねだりしてみせて?」
「……バイブを……入れてください」
興奮で声が震えた。はやく入れて欲しいと体が要求している。
首を左右に回転させながら、バイブレーターの先端が私の太ももに触れて、焦らすように肌をすべっていく。
陰唇を裂き、膣口からクリトリスまでのぬかるみを愛撫する。背中がぞくっとする。
私が仰け反れば、夏目由美子の乳房が押し返してくる。彼女の両手は私の乳首を離さない。キスに飽きることもない。
いよいよ、それを迎え入れるときが来た。
「あん……うっ……」
小さなマシンが私を貫いた。単調な動きでいながら、複雑な快感をあたえてくる。
パールの粒がちょうどいいところを突き動かして、子宮にまで届く存在感がリアルな男性器を思わせた。
ちょっとやそっとじゃ満足しないと思っていた自分が、こんな程度で我を忘れている。つくづく世間知らずな女だなと自分で思った。
喘ぐ私のヴァギナから水しぶきが上がる。シーツが汚れ、色を変えて広がっていく。
「終わらせてあげる」
庭朋美がじっと見つめてきた。バイブレーターを引き抜いたかと思うと、いきおいをつけてふたたび私の体内に戻した。ぐいんと体が浮いた気がした。
私は悦びの声を漏らして、最短距離で出し入れされる動きについていけず、ついに涙を見せた。嬉しい気持ちで胸がいっぱいだった。
最初のアクメの瞬間までは覚えていた。ただそのあとのことは曖昧な記憶しかない。
二人の女の唇が私にクンニリングスを繰り出していただろう。ディルドという玩具で三人が交互につながって絡み合い、愛を囁いていたことだろう。
それしかわからない。