第三話(行為あり/本番あり)-12
「そうだ。ちょうど冷蔵庫にうなぎがあるんだ」
「用意してたんですか?」
「偶然だとも」
うなぎと言えば精力がつく代表的な食べ物じゃないか。しかも値段が高い。そんな物が偶然あるか?
でも一人暮らししていることもそうだけど、アイドルだしお金持ってるのかも…そう考えると不思議でもないような…?
「冷凍餃子もあるんだった。どっちがいい?」
また精力がつく食べ物キター!
これはもう確定だろう。確信犯だよな!?
「…うなぎで」
その後僕たちはきちんと服を着てから(ブラジャーは貰いました)一緒に調理をし、うな重にして美味しくいただきました。
***
夕食後に二人で食器洗いをし、時刻は午後9時ちょっと過ぎ。
「お腹一杯になったし、そろそろ寝ましょうか」
「え…」
死刑宣告でもされたかのような絶望的な表情をする香澄さん。
「冗談ですよ」
僕だってうなぎ食べながら、食器洗いながら、ずっとセックスのこと考えていたんだからな。
「あ、あまり年上をからかうものではない」
「えー」
「えーではない。君は私にからかわれていればいいのだ」
理不尽すぎるだろそれ。
「汗をかいてしまったし、シャワーを浴びてくる。その、君は先に待っててくれ」
シャワー…だと!?
どうする!?今ならまだ汗でムレムレのいやらしい体をペロペロすることができるぞ!?
しかしシャワーを浴びた後の香澄さんもペロペロしたい!
「香澄さん!」
「きゃっ!?」
浴室に向かう香澄さんを後ろから抱きしめた。
「一緒に入っても、いいですか?」
悩む必要など最初からなかったのだ。
なぜなら、どちらも実行すればいいのだからな!
「えっちなこと、するつもりだろう…?」
「するかもしれません。ってかします」
「流れで、最後までしてしまうかもしれないだろう…」
「ベッドまで我慢します」
「………」
迷っている様子の香澄さんの首筋をペロッとひと舐め。
「んぅっ…わ、わかった」
首筋ペロリに後押しされたのか、香澄さんとシャワーを浴びる権利ゲット!