第三話(行為あり/本番あり)-10
クリトリスは女性が最も敏感な部分、と僕の知識ではそうある。
それは正しかったようで、クリトリスにキスをされた香澄さんは派手に潮を吹いた。
「あ…や、ぁ…」
香澄さんが倒れそうになったのを、なんとかギリギリで受けとめる。
「はぁ、はぁ…いきなりは、反則だろ…」
「ごめんなさい…」
「謝るな…気持ち、よかったから…んちゅ」
軽くキスをされ、色々と綺麗にしてから僕たちは映画館を後にした。
実はちょっと『アインズゲート』見てみたかったんだけど、しかし僕は非オタになるんだからここは我慢しなければ…。
***
時刻は午後7時。場所は香澄さんが一人暮らしをしているマンションの四階の部屋。
「というか、一人暮らしだったんですね」
「うん。家族とちょっとあってな」
「そうなんですか…」
複雑な家庭の事情があるのかもしれないが、さすがにそれを聞くには抵抗があった。
「そんな心配そうな顔をするな。別にケンカしているわけではないんだ。仲も普通にいい…というより、良すぎるぐらいだ」
「そうなんですか?」
『家族とちょっとあって』なんて言うから、色々と考えてしまった。
「うん。私の両親は、なんというか…まだ夫婦なんだよ」
「?そりゃ、別れてないなら夫婦でしょうけど…」
「そうではなくて…まだ、ラブラブというか…」
「え…あ、ああ…そうなんですか」
「うん。私の目の前でディープキスをされるんだぞ…」
「うわぁ…」
僕の両親がディープキスしている所を想像し、吐きそうになった。
「夜中に、声とか聞こえてくるし…」
「喘ぎ声…?」
「うん。しかも激しいんだ」
「激しい…」
香澄さんがエロいのって遺伝だったりして。
そんなことを思っていると、香澄さんにベッドへ押し倒された。
「はぁはぁ…竜…しよう」
「んんっ!?」
覆い被さってきて、口の中を犯される。
「れろ、くちゅ…竜も、したいだろ…?」
僕が返事をするよりも先に、勃起したムスコを露出させられてしまう。
「聞くまでも、なかったかな…んちゅ」
口とムスコ、それぞれを口と手で同時に犯され、すぐに射精感がこみあげてきた。
「んうっ、ぁはん…ふふ、さすがにわかってきたぞ。もう出るのだろう?」