第二話(行為あり/本番なし)-8
「香澄さん」
「うん。手、貸してくれ」
手を差し出すとそれを握られ、香澄さんはゆっくりと立ち上がった。
「…なあ。26日、デートの約束をしただろう?」
「はい。楽しみです」
「私もだ。それで、その日まで、我慢してくれないか?」
「何をですか?」
「こういう、こと…その、自分でするのも…」
「え…」
つまり26日まで射精するなってことですか。一週間近くあるんですけど…地獄だ…。
「その代わり…26日、しても、いいから…」
「何を?」
「だから…セックス、だ」
「セッ…!」
「我慢、できるか?」
「はい!頑張ります!」