第二話(行為あり/本番なし)-6
「あっ、んふっ…!」
「じゅるるっ、れろ…はぁ、ん…ふふ、出したくて堪らないって顔してる」
「だって、先輩にこんなことされたら…」
「じゅぽっじゅぽっ、ぐぽっ…れろ、れろ…じゅるっ」
「くあっ!?せんぱ、い…もう…」
イきたい。射精したい。先輩に飲んでほしい。
「竜一郎、我慢するな。じゅるっ、れろ…んはぁ、はぁ、早く…イけ…」
何かを堪えるようにそう言いながらフェラを続けてくれる先輩。
「れろ、んちゅ…じゅぽっ…はやふ…いへ…んふっ、ぬぷっ…」
「くっ、ま…だ…っ」
なんとかまだ我慢できる。あまり早いと軽蔑されかねないし、堪えてみせる。
「んっ、はぁ…りゅう、いちろ…まだ、なのか…?」
先輩は攻める武器を口から手へとシフトチェンジし、僕の顔を見上げる。
「顔に、かけてもいいから…早く、してくれ…」
先輩は下半身をモジモジと動かしはじめた。
もしかして先輩も、気持ちよくしてほしいんじゃ…。
そう考えた瞬間、僕の中から熱い精液が跳ねるように飛び出し、先輩の可愛らしい顔を汚してしまった。
「んうぅっ、すごいぃぃっ…!」
「はぁ…はぁ…」
僕たちはしばらく放心していたが、やがて先輩が顔についた精液を指で掬って舐めだした。
「ちょっ、先輩!汚いですよ…!」
「んちゅ、今朝私に飲ませたのは君ではないか」
「あ、あれは不可抗力というか…」
色々と初めてだったんだから仕方ないだろー!
「んちゅ、それから君。いつまで私のことを『先輩』と呼ぶつもりなんだ?」
「え、だって先輩が名前で呼ぶなっていうから…」
「んちゅ、それは恋人になる以前の話だろう。恋人には名前で呼んでほしいぞ」
「ごめんなさい…」
「いちいち謝るのは君の悪い癖だな。次謝ったら一週間口聞いてやらないぞ」
「そ、そんなぁ…」
「冗談だ。君の顔を見てると、ついイジメたくなってしまうんだ」
先輩はSっ気を売りにしているアイドルなだけあって、好きな人には意地悪をしてしまうタイプの人なんだ。
僕のことをイジメて楽しんでいるのか。
「それで、竜一郎は私のことをなんと呼んでくれるのかな?」