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高校デビュー
【学園物 官能小説】

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第二話(行為あり/本番なし)-4

「ああ。だからその日の放課後、私とデートをしよう」

「はい!」

   ***

その日の昼休み。
僕は先輩に言われて自分の教室で待機していた。

「どんなイベントがあるんだ…」

期待と不安を感じつつ待つこと数分。
校内放送でかかっていた『ランチミュージック』という番組(ひたすら音楽を流しているだけ)が突然止んだ。

『番組を中断し、生徒会長である私から報告がある』

「?」

先輩?教室で待機してろって、先輩の教室に行ってもいないから自分の教室にいろってことだったのかな。

『先日の入学式の時、私に告白をしてきた男子生徒のことを覚えているだろうか?』

「…え」

なんで僕の話題…しかも掘り下げられたくないやつ!
クラスメートたちの視線が僕に集まったのがわかった。

『彼は一年生の大谷竜一郎というのだが』

うわー勝手に名前言っちゃってるよ。僕を晒し者にするつもりかー!

『竜一郎は私と付き合うことになった』

「ぶっ!?」「ごほっごほっ!?」「うっそマジ?」

一瞬前とは違う類いの視線が向けられる。
アイドルの行動力半端ねぇ…ってか読めない。

『私もアイドルとはいえ、彼氏とイチャイチャしたい年頃なのでな。これからは私が竜一郎とイチャついてるところを目撃してしまうかもしれない』

なんで堂々とそんな宣言してるんだよー!

『だが気にするな』

無理だろそれ!
ただでさえカップルがイチャついてるのを見ると気になるのに、それが生徒会長でアイドルの先輩と冴えない僕っていうんだから尚更だよ!

『尚、竜一郎に危害を加えた者には天罰を与えるのでよろしく』

僕に嫉妬した先輩のファンが僕に危害を加えることを危惧して言ってくれたんだろう。

『大谷竜一郎は私の大事な彼氏だ。以上』

再び流れる音楽。
ああどうしよう…ものすごく見られてる…。

「おい大谷!今のマジもんなのか!?」

一人のクラスメート(男)がそう訊いてきて、他の生徒たちが静まり聞き耳を立てているのだとわかる。

「うん…本当」

「聞いたかよマジだってよ!?もうヤッたのか!?どうなんだ!?」

「岡本サイテー」「きもーい」「死ね」

行きすぎた質問をしたクラスメート(岡本)は即女子たちからブーイングを受けていた。


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