交尾タイム-11
ベッドの上で横になり、龍は真雪の豊かな二つの膨らみに顔を埋めたままで小さく言った。
「ごめんなさい、真雪、乱暴しちゃって・・・・。」
真雪は龍の頭をそっと撫でた。「乱暴だなんて・・・。龍、あたしとっても気持ち良かったよ。バックでイかせてくれたの、初めてだね。」
龍は顔を上げて真雪を見た。
「なんだか、動物が交尾してたみたいで、俺サカリのついたオスみたいだ・・・・。自己嫌悪。」
「昼間見てたんでしょ?ワンちゃんのセックス。」
「うん。」
「いいんじゃない?龍だってオスなんだから。本能的にやってみたかった、ってことでしょ?」
「俺は真雪が大好きだし、愛してる。本能だけでセックスしてるわけじゃない・・・。」
「知ってるよ。あたしも龍のこと大好きだし、心から愛してるよ。」真雪は龍の頭を自分の乳房に押し付けた。「だから気にしなくてもいいんじゃない?」
「ごめんね、真雪・・・。」また龍は小さな声で言った。
真雪はいきなり身を翻し、彼を下に押さえつけて、その目を睨み付けた。
「こらっ!龍!あなた何ナーバスになってるの?いつもの龍らしくない。」
龍は真雪の目を見つめ返した。「俺、やっぱり真雪とはこんな風に面と向かって抱き合って、気持ちよくなりたいよ。」
真雪はふっと笑った。「バックスタイルは苦手?」
「う、うん。」龍は申し訳なさそうに口ごもった。「真雪は・・・どう、なの?」
「バックから攻められたのは初めてだったけど、いつもと違う感じ方だったよ。」
「気持ちよかった?」
「うん。とっても。」
「誰が相手でも、そう思う?」
「何、それ。相手って、龍しかいないでしょ。変なこと言わないの。」真雪は龍の額を人差し指で小突いた。
「そうだね。」龍は安心したように笑った。
真雪はしばらく黙って龍の目を見つめていた。龍は落ち着かないように視線を泳がせた。
「後でもう一回、抱いて、龍。」
「う、うん。わかった。でも今度は真雪が上になって。いつものように。」
「いいよ。」
龍は腕を大きく広げ、真雪を抱きかかえて自分の身体に押し付けた。
真雪はそっと龍にキスをした。