タイムカプセル-6
『ハルキへ
十年後のハルキは二十歳になっていますね。
果たしてどんな大人になっているのかな?
大学生かな、それとも立派な社会人かな。
いやいやもう可愛い子供なんかいたりして!
でも、どんな道に進んでいても、心の優しいハルキのことだから、きっとお母さんと友達のように仲良く付き合っていってると思います。
一緒に晩酌したり、煙草嫌いなお父さんに二人で煙草の煙を吹きかけたり、家族三人で毎年旅行なんかしているのかな。
あ、そのころにはハルキにも可愛い彼女がいるかもね。
そしたら、お母さんは彼女にヤキモチ妬いてるかもしれません。
だって、ハルキは大事な私の息子だから、取られたとか大人気ない感情を持っちゃうかもしれないしね。
そしてハルキに怒られて……、そんな光景が目に浮かびます。
なるべくそんな嫌な姑にならないように努力するから、たまにはハルキと二人で飲みに行くくらいは付き合って下さい。
では、これからも仲良し親子で付き合っていきましょう』