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【青春 恋愛小説】

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8-8

あ「.......出来た。出来たよ」

は「待ってました」

て「どれ、見せて」




暁生のデスクトップを覗いた二人は、絶句した。

麻縄で四肢を締め付けられ、性器には見たこともない棒を突っ込まれている痣だらけの女性。

至る所に付いている赤い蝋の跡が更に凄みを助長している。

体には大きく「肉便器」の文字が。

しかしその顔は笑顔の木下、そして高畠。

足元には蝋で象ったような文字で携帯番号と名前が殴り書きされている。




首で画像をすり替えている筈だが全くその跡は見付からず、そのリアルさに二人は唾を飲んだ。

こんなのがネットや街中でばら撒かれたら....。


加工した本人も含めて、三人で引いてしまった。




て「あっちゃん....ヤバイってマジで....」

は「このクオリティ....ハリウッドじゃねーか...」

あ「盛り過ぎだよ....」

て「しかしこんなのが自分の顔で撒かれてみ....?」

あ「うん.....無理。確実に住めないね....」

て「この文字どうやったの....」

あ「蝋に似せて、適当に作った」

は「俺、あっちゃんが友達でよかったよマジで....」

て「俺も....。あれ、こいつらの顔写真どっから取ったの?すげー笑顔だけど...」

あ「学校のHP。学年行事のとこにアップされてる写真から見付けて拝借したわけ」

て「だからか....せっかくの笑顔がよー.....」




画像はSDカードにコピーしてそれぞれの携帯にセットした。

試しにポストカードサイズにプリントアウトしてみたが、あまりの恐さに一旦保留とした。

が、一応念の為木下版と高畠版の一枚ずつだけ、やはり持っていくことにした。






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