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246
【青春 恋愛小説】

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7-4

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「大まかには、以上。高畠の回復を見てあいつからも聴取しないといけないがな」

「はい...」

「朝の職員会議で話し合ったが、高畠と木下の二名の処罰は学校全職員と教育委員会による会議で決める。誠も同じくだ」

「はい....」

「絢は公欠の無期療養休学とする。学校の方でも医師と連絡を密にするようにするが、まぁ一先ず単位は忘れて治療に専念することだな。絢に関しては後からお前に書類を渡すから、よく読んでおくんだぞ。元のおばあさん達には、事件は伏せた上で絢の体調が悪くなったと伝えておくよ」

「はい.....ありがとうございます」

「何か質問はあるか?」

「.....誠は.....退学ですか」

「一応、正当防衛ってのもあるし、退学にはしないだろ。俺も直の教え子を退学になんかさせてたまるかってんだ。あ、誠は今日から面会出来るってさ」

「あっ、マジすかっ。.....あの、その二人はいつ頃退院するんですか」

「木下は早ければ明後日だな。高畠は2〜3週間だそうだ」

「....分かりました」

「あ、そういえば。お前木下と高畠の携帯知らないか。用具室近辺を探しても見付からなくてな。木下もどこで携帯を失くしたか全く覚えが無いようだし」

「...知るわけないでしょ。俺とあっちゃんが見たときには既に....あんな事になってたし....」

「そりゃそうだよな。すまん....。おい、元」

「はい」

「いいか、変な気は起こすな。あの二人は学校が処罰するんだ。お前の気持ちも分かるが、手は出すなよ」

「............はい」

「よし。明日からも、出来るだけ学校には来いよ?状況が状況なだけに俺も強くは言えないが...」

「......うす」




約30分間。元は黙って山中の話を聞いた。




木下と高畠。


この名前さえ確認出来ればどうにでもなる。




美帆との約束がある。

山中からも釘を刺された。




しかし。

元の意思は固かった。


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