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姉の匂い
【姉弟相姦 官能小説】

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第四章-9

 しばらくして翔太は目を覚ました。
 病室にいた看護士にショックで倒れただけなので大丈夫と聞き、急いで再び手術室の前にいる由紀の両親に会った。
「大丈夫?翔太君」
「はい、すいません、ショックで倒れただけなので、それより由紀ちゃんは……」
「まだ手術中よ、もう二時間以上になるのに……」
 そんな事を話しているとついに手術室の上の明かりが消えた。
 そして少しして医師が出てきて
「大丈夫です、途中かなり危険な状態になっていたのですが、急に安定しまして、手術は成功しました、もう安心して良いですよ」
 その言葉に三人はしゃがみ込んで喜びの涙を流した。



麻酔が効いている為、すぐには目を覚まさないからと翔太はとりあえず家に帰された。
 帰り際、由紀の父から
「翔太君、随分由紀と仲が良いみたいだね、今度ゆっくりその辺の話を聞かせてもらうからね」
と笑顔でそう言われたが目が笑って無い事には気付かないふりをした。



(あれっ?何で………)
 部屋に戻り机の上にある瓶を見ると、なんと瓶の蓋が開いていて中には何も入っていなかった。
 (姉ちゃん、由紀ちゃんを助けに、やっぱりあれは夢じゃなくて………)
 そう思い翔太は空の瓶を握り締めた。



「由紀ちゃん、いよいよ退院だね、おめでとう」
「あれ?翔太君、学校は」
「サボっちゃった、今日は由紀ちゃんの退院の日だから」
「ありがとう、でももうすぐお父さん来るよ」
「マズい、怒られる、っていうか嫌われちゃう」
「うふふ、翔太君大変だったもんね、お父さんに質問攻めにされて」
「うん、でも真面目に交際してますって言ったから………」
「私嬉しかったよ、でも学校サボって来てるの知ったら…」
「ヤバい、やっぱり帰る、また後で電話するから、じゃあ……」
 翔太が急いで病室から出ようとドアを開けると……。
「へぇ、翔太君帰るのか、ヤバいから」
 目の前に由紀の父親が笑いながら立っていた。
「えっ、いや、あのぅ…(だから目が笑って無いよ)」
 翔太が完全に萎縮していると後ろから母親が
「ほら、あんまりいじめないの、翔太君、今日は特別よ、一緒に家に来てお祝いしましょう」
と優しく微笑んだ。
 一瞬、不満そうな顔をした父親だったが
「まあいい、じゃあ行くぞ、今日一日ゆっくり話が出来そうだね、翔太君」
(助けて)
 結局黙っていうことを聞くしか無かった。




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