俺だけの晴菜-14
「それにしてはお前、合コンばっかりやってたじゃないかよ?」
「亮ちゃんに相談したの」
はぁ?亮?
「高校生になったときに亮ちゃんに相談したの」
なにを?
「純にぃがいつまでたっても私を子ども扱いするって」
うん・・・
「そうしたら亮ちゃんが、オンナを磨いて子供じゃないって意識させればいいって」
・・・・・
「どうしたら良いの?って聞いたら私は女子校育ちだから色気がないって。
合コンでもして男が自分をどう見るか研究しろって」
・・・・・亮。
「だから、合コンはたくさんしたけど誰とも付き合ってないでしょう?」
そうだね・・・・
「じゃ、じゃぁ、ガレージで亮に抱きしめられていたのは?」
「あれは!純にぃが悪いんじゃん!」
俺?
「純にぃが朝帰りするから!本気の彼女ができたのかと思って。
亮ちゃんに相談していたんだもん!!」
あぁ
それが俺に聞かれたくない話ね・・・
「んじゃ、昨日の亮との合コンは何?」
「・・・・純にぃ・・・あれ偶然だと思ってるの?」
────え?
「こんなに横浜にお店があるのに偶然に会うわけないじゃん」
────ですね
「間宮さんからデートの誘い、メールで来たんじゃないの?」
うん。
「それ、亮ちゃんに見られてるよ」
はぁぁぁ?
「だから亮ちゃんが、彼女といるときに晴菜に会ったらどうするか見に行こうぜ!って・・・・」
────亮!!!
「純にぃ。いつもクールでかっこよくて・・・
だけど、亮ちゃんの言うとおり、ホントは熱くて抜けてるんだね」
晴菜はにっこり笑った。