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夢を叶える七性剣
【ファンタジー 官能小説】

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隼人【2】〜8月20日(火)〜-3

俺は美咲のもとへ向か――おうとして父さんに腕を引っ張られた。

「彼女の名前も知らずに迎えに行くつもりか?」

おお。そういや留学生さんの名前を聞いていなかった。
金髪で巨乳じゃ、ちょっとばかし情報が少なすぎるよな。

「ツェツィーリア……ツェツィーリア・ワーグナー。それが名前だ」

「ツツーリア?さんだな。任せとけ」

「待てまて。一番大事なことをまだ言っていない」

「なんだよ?ツツーリア?さんのスリーサイズ?」

「違う。忠告だよ」

「中国?ああそうか、ツツーリア?さんは中国人なのか」

「じゃなくて忠告。ツェツィーリア・ワーグナーが中国人の名前だと思うのかい?」

「……それもそうだ」

やれやれ、とため息をついて呆れる父さん。

「で、忠告って?」

「神化のことは話しただろう」

「ああ。性剣の第三段階、だろ?」

中出しするとそうなってしまうんだったな。

「そうだ。神化してしまうと、もはや性剣士は人ではなくなる。僕の言いたいこと、わかるかい?」

「…………」

神化させるな――中出しするなって言いたいらしい。
元よりそのつもりだ。神化したら性剣の形を変化させることができてしまうと聞いた時から、神化させる気なんてない。

「ああ」

俺は頷き、ようやく美咲の元へ向かった。

   ***

美咲とのHを終え、俺は駅前へ向かっていた。
もちろん件のツツーリア?さんを迎えに行くためだ。

「そういや俺、英語話せねーんだけど……」

どうしよう日本語が通じなかったら。
金髪巨乳のツツーリア?さんを見つけても、英語が話せないんじゃ意味がない。

「まず会ったら英語が話せないってことを伝えよう」

それぐらいの英語はわかる。
ドューユーノットイングリッシュ?
……あれ。全然違くないっすか?
ま、まぁなんとかなるさ!……多分。
かすかな不安を胸に、なんとか無事に――何かあるはずないんだけど――駅前へと到着した。
この町はそんなに大きくないし、有名なスポットなんてものもない。なので駅前にはほとんど人がいなかった。
これならツツーリア?さんもすぐに見つけられるはずだ。

「金髪、巨乳……で、恐らくキャリーバッグを持っているはず」


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