俺と晴菜と間宮と亮-2
怖いのか・・・
それとも、そこまでの男に会っていないのか・・・
怖いんだろうな・・・・
そんな考えが、一人になると頭の中を駆け巡り
考えてみたら
今までの人生で1番「晴菜」のことを考えているかもしれない。
昔は晴菜と一緒にいる時間は長かったけれど
晴菜の気持ちとか、行動の意味を考えたりはしなかった。
ただひたすらにかわいがっていただけだった。
だから。
ある意味、今が1番、晴菜と言う女の子を
分かりたいと思いつつ
晴菜の気持ちを考えている時間が
長いかもしれない。
そして。
考えてみたら、その時間は今までのどの彼女達を考える時間よりも長くて・・・
俺は結局、妹としても女としても
晴菜が俺にとって1番なんだと
気づかされたんだ・・・・
自分の気持ちにうっすらと気づいて
それでも心の表面では否定して
心の奥底を見ないようにしていた。
考えれば考えるほど
俺が晴菜の時間を早めちゃいけないと思った。
順番にゆっくりと経験するであろう恋愛を
一気に俺が早めて引き上げるのはアンフェアなような気がした。
だからといって俺が晴菜のところまで降りていくのは
いまさら無理で・・・
9つの年の差がここまで大きいとは思ってもみなかった。
というより、今までは年の差なんか
気にもしなかっただけか・・・
俺は俺の時間を生きていて晴菜には晴菜の時間があった。
たまに交差する二人は完全に幼馴染のただの隣の住人だった。