5-6
「....うわっ!」
入り口の側に、顔が血塗れの男がが二人倒れている。
そしてその奥には。
「.....まっちゃん!...絢ちゃん!」
シャツを赤く染めて横たわる誠。
動かない誠を泣きじゃくりながら懐抱する、絢。
誠の右手には血の付いたナイフが握られている。
暁生は、自分の目を疑った。
「あっちゃん、どしたー」
遅れて元が覗き込む。
「あ.....え?......絢!!!!!まっちゃん!!!!!」