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246
【青春 恋愛小説】

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4-1

日曜。
丁度日が昇りきる頃の、池尻。
手を繋いでバス停に並ぶ男女。




「元ちゃん.....ちょっと....眠いね....」

「マジ?ここまでわざわざ歩いてきたのも無駄だったかね...」

「元ちゃんは眠くない?」

「うん。歩いてる間に相当覚めたよ。天気いいしね」

「すごいなぁ....私なんてまだちょっと....」

「ま、寝るの遅かったし」

「うん...」

「それもこれも、みーちゃんが「求めて来過ぎた」せいなんだけどねっ」




そっと耳元で囁かれる。
見る間に美帆の顔は赤らんだ。




「ばかっ...」

「ははっ。かわいいなぁ、みーちゃん」




そう言って、顔を覗きながら美帆の頭を撫でる。




「....へへっ」




元は、美帆のツボを抑えている。
相性がいいとはこういうことなのかと、赤ら顔は改めて思った。




「しっかし、来ねーなーバス。絶対間引いてるって」

「そんなにイライラしないのっ。......あ、ほらっ、来たよ!」


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