Dancing With Mr.D-3
いくら裸になることになれたとはいえ、トップレスだけかと思ったら、これは完全にストリップショー。
前に並ぶダンサーらが振り返って口々に笑顔で言葉をかけてくれるが、なつ子には何を言っているのかわからない。
「がんばって、とでも言ってんのかな?」
ダンサーのお姉さんらは褐色の肌に抜群のスタイルでグラマー、オッパイもちょっと動くとぷるんぷるん揺れる。
なつ子は年相応の大きさとはいえ見劣りするオッパイで、慌ただしく小麦色に焼いた肌を比べてもずっと薄い。
そのせいもあって、言われたとおりに子供のみそっかすと見てもとれなくない、だったら思い切りハジケちゃおうとなつ子は吹っ切れた。
軽快なリズムをたたき出している音楽が大きくなり、列の先頭のダンサーがリズミカルにステージへと出て行く。
「うわぁ、明るい」
スポットライトの照らされたステージと逆に、客席は薄暗くて客の顔があまりよく見えない。
だがほとんどが大柄な白人の男性やカップルで、日本人の姿はカメラを担いだ監督と郁子だけ。
最後になつ子がステージの端に姿を現すと、意外なことに大ウケで口笛と歓声で盛り上がった。
他のダンサーより背も小さいちびっ子で胸もそんなに大きくなく、短い衣装でちょっとぎこちない踊りのなつ子は逆の意味で目立つ。
隣のダンサーの動きに合わせて、先ほど教わったステップや手の振りを真似しながらクネクネ踊りを始めた。
股間に揺れる前垂れのアクセサリーも軽やかに弾け、なつ子の無毛の割れ目を隠す役に立ってない。
後ろ向きに回転して腰を振ると、もはやパレオといえない短いスケスケの布きれからまん丸のお尻が完全に顔を出している。
とにかくみんなに合わせてクネクネさせながら手足を軽やかに動かしながら、なつ子は割れ目に当たるアクセサリーの感触で露出の度合いを想像して興奮を深めていく。
そして、いよいよ放射状に伸びた花道へと踊り進むことに。
ご機嫌で手拍子を打って盛り上がる客の前でなつ子はしゃがみ、後ろ手で腰を浮かしてお尻をグラインドさせながら股間を前後にスライドさせていく。
「えらい格好やぁ」
花道にはそれぞれ下から当てられるライトが点灯しており、カウンターの客からダンサーが明るく照らされている。
バランスを取るために脚を開いて膝を大きく広げると、完全に客の顔の前でなつ子のオ・メ・コが丸見え。
客も無毛の割れ目に気づいて「Pretty!」「Cute!」と指をさしてはやし立てているのがわかる。
今度は膝をついて前のめりになってカウンターに身を乗り出してオッパイを一生懸命に揺らす。
風船のように大きく揺れる他のダンサーのオッパイと比べたら、なつ子のオッパイはCカップとはいえプルプル震えるくらい。
それでも胸を揺らし続けると、まるで子供にお駄賃をあげるように腕に結ばれた紐に紙幣を挟み込まれた。
「サンキュー」
誰もチップくれなかったら悲しいかなと思っていたなつ子は、満面の悦びでお礼を叫ぶ。
これでいいのかとコツを掴んだなつ子は、リズミカルに移動して次の客の前で同じ踊りを繰り返す。
「まぁええわ、オッパイより、ウチはこっちの方がええかも」
後ろ手で腰をグラインドさせながら、脚を開いたり閉じたり、のけぞるくらい前後に大きくスライドさせて、割れ目をことさら強調させることにした。
ショートカットの男の子みたいなちびっこ女の子が、無毛の割れ目を見せびらかしている無邪気なダンスを装う。
でもなつ子の心の中では「つるつるの割れ目やない、わざわざ陰毛を剃ったオ・メ・コなんよぉ!」と叫んでいた。
夢中になって脚を広げていると、徐々に割れ目からピンク色したクリットや濡れそぼった具が見え隠れする。
日に焼けて小麦色になった肌で目立たなくなっていたとはいえ、至近距離でライトに照らされた割れ目をよくよく見ると、ほろ酔いで上機嫌の客も陰毛を剃った後がわかるように。
「Wow! Shaved Hair!」
目の前の男性が指をさして、“これ剃ってるじゃん”と周りの客と笑いながら確認し合っているよう。
そして、次々に太腿に結んだ紐に紙幣を挟み込みはじめた。
おひねりのお礼にカウンターに乗り出してオッパイを揺らすなつ子は、すっかり恍惚の表情で鼻ひくひくさせて目もうつろ。
しかし、ここにいつまでも留まっていてはいけない、ショーはまだまだ続いているのだ。
なつ子はちょっとよろけながら立ち上がり、また腰をひねってダンスをしながら移動を繰り返す。
監督がカメラを構える花道に移動しながら、他のダンサーより高く腕を上げて手の振りを行い、ぷっくりしたお腹が波打ってよじれるほど前後左右に腰をうねるように踊るように心がけた。
腕を上げることによってあまり日焼けしていない腋の下が露わになり、恥丘のよりいっそう腋毛の剃り跡が目立つ。
オッパイやお尻やオメコだけじゃなく、お腹や腋の下など恥ずかしい部位をより強調しだしたのだ。
無邪気なちっちゃい女の子を演じたまま、いやらしく発育した思春期の女子の身体を見せびらかしている。