エピローグ-6
「愛理…もうメイドはいいよ…」
「お、お気に召しませんでしたか…?」
「そうじゃなくて…ふんっ!」
「んやぁっ!?」
突き上げる。
「名前で呼んでほしいんだよ。はぁっ…はぁっ…」
何度も何度も突き上げる。
「んふっ…ひろ、きっ…ひろきぃっ…」
「愛理っ…あいりぃっ…」
無我夢中で互いを求めあう。
「ひ、ろきぃぃぃぃぃ!?」
「くうっ、あいりぃぃぃぃぃ!?」
やがて俺たちは同時に果てた。
「はぁ、はぁ…」
「はぁ、はぁ…」
仰向けになって隣り合う。
「…ふふ」
「…はは」
見つめあって微笑みあい、短くキスをする。
「…これからは、思うようにエッチできないね…」
「そうだな…エッチする度に理樹を預けるわけにもいかんしな」
「我慢、できる?」
「愛理こそ」
「自信ないかも…弘樹のおちんちんに元気をもらってたようなものだし…」
「とんだ変態さんで」
「そんなの、わかりきってることじゃない?」
「まぁ…」
三年も一緒にいれば、愛理がどれほど変態なのかはわかっている。
「いつか、ケンカとかするのかな…」
「今でもたまーにするだろ」
「そうだけど…大喧嘩っていう大喧嘩、したことないから…」
一緒に暮らしていくんだから、大喧嘩になることもあるかもしれない。
「ま、その時になってみないとわからないさ」
「そうだけど…別れちゃったり、するのかなって…」
「………」
愛理の顔を胸に埋める。
「大丈夫だよ。二次元を覗けば、俺は愛理にしか興味ないんだから…あ、あと理樹もか」
「私も…って、喜んでいいのかな…」
「よし!不安がってる愛理を元気づけるために、第三…第二?とにかく次のラウンドを開始する!」
「…作戦性交」
「作戦だったのかよ!?」
まぁ、こんな日々がいつまで続くのかは想像できないけど。
ずっと続けばいいな、なんて思えるよ。
「愛理…愛してるよ」
「うん…私も弘樹のこと、弘樹以上に愛してる」
***
その後俺たちはさらに三人の子供を授かったとさ。
文通〜first episode〜
【完】