第九話〜気持ち〜-7
ぼっ、と愛理の顔が真っ赤に染まる。
「私と、えっちしたいって、思ってたの?」
「はい…」
「ふふっ」
嬉しそうに微笑む愛理。
「私のこと、愛しかった?」
「愛しいって、よくわからん…」
「うーん…抱きしめたい!って思ったり」
「それなら思ったことあるよ」
またも嬉しそうに微笑む愛理。
「じゃあじゃあ、私とデートする妄想とかした?」
「ああ」
具体的に言うなら、と俺は続けた。
「海でデートして水着セックスとか、
学校デートして制服セックスとか、
カラオケデートして密室セックスとか、
お祭りデートして浴衣セックスとか、
トイレでセックスとか、
風呂場でセックスとか、
病室でセックスとか、
メイド服着させてセックスとか、
ナース服着させてセックスとか、
バスケ部のユニフォーム着させてセックスとか、
そういうデートばかり妄想してたな」
「全部セックスじゃないの!しかも途中からデートですらなくなってる!」
「一番いいのは愛理にセーラー服着させて『先輩』って呼ばせる先輩後輩デートだと思うんだ」
「それデートなの!?」
よし、言いたいことは言った。
「まったく…」
愛理は呆れつつも質問を再開する。
「あ、このアニメ一緒に見たいって思ったことはある?」
「ああ。ちなみに一緒にやりたいエロゲーもあるぞ」
「それはエロ目的でしょ!」
怒られた。
純粋な気持ちで言っただけなのに。
「これはものの例えなんだけど、もし私が…んー…異世界からやってきた魔王に殺されそうになったら、命を懸けて助けてくれる?」
「そうなってみないとわからないが、助けたいとは思う」
嬉しそうに微笑む愛理。
「こ、これは最後の質問なんだけど」
「ああ」
「私と、ずっと、死ぬまで、一緒にいたい…?」
「………」
少しだけ考えた。
色々な未来を想像してみるが、いつも隣には愛理がいてくれる。
「可能ならそうありたい」
「っ〜!」
愛理はまたしても顔を真っ赤に染め、ニヤケ顔を両手で隠しながら。
「それ、私が言うのも、変だけど……私のこと、好き、なんじゃないかな…」
そう言った。