第七話〜愛撫〜-4
まだ周りを舐めているだけなのにこの喘ぎよう。
果たして直接舐めたらどうなるのか。
「ひろ、き…」
ちらっと愛理の顔を見ると、切なそうな表情をしていた。
そんな顔をされたら挿入したくなる。
「れろ」
「んぁぁっ、んんっ…!」
クリトリスらしき突起を刺激してみると、愛理の体が強く反応した。
「あぁぁ、やはぁぁぁ…ひろきぃぃぃ…!」
「愛理、そんなに声出したら聞こえちゃうよ」
「だって…だって、弘樹が…」
愛理が何かを言い終わるのを待たずに、再びクリトリスを刺激する。
「んふぅぅっ…い、やぁぁぁ…」
敏感に反応する愛理。
俺はそのままクリトリスを刺激するのを続けた。
「やぁっ、く、る…ひ、ろきぃ…イっちゃ、うよぉ…」
愛理の言葉に構わず、むしろイってほしいがためにクリトリスへの愛撫をやめない俺。
「くっ、イクっ…ひろきぃ、イクぅぅぅ…!」
愛理は声をガマンするのも忘れ、盛大にイった。
両親が起きてたら完全にアウトだな、今の。
「はぁ、はぁ…気持ち、よかったよ…」
素直な感想を述べる愛理。
照れはしても基本的には素直なんだよな、こいつ。
「な、なぁ、やっぱり、挿入はなし、ですか…?」
はち切れんばかりの勃起チンコを愛理に見せつける。
「うん…愛撫、だけ…」
無理をしているのがわかった。
なんせ愛理は変態なんだな。俺のチンコが欲しくないわけがない。略して俺チン。
「ガマンは体に悪いんだろ?」
俺はチンコをマンコに擦り合わせた。
「やぁぁ…ダメぇぇ…」
言葉だけでの抵抗。
本気でイヤなら、もっと暴れるはずだ。
「ま、だ…好きじゃ、ないんでしょ…?」
「っ!?」
その言葉に、俺は擦り合わせるのをやめた。
たしかに俺は愛理の言うとおり、愛理のことが好きではない…と思う。
今まで誰かを好きになったことなんてないからよくわからないけど、この気持ちは好きとかではなく、単に男として性的欲求を満たしたいがための自分勝手なものだと思う。
「セックスは、弘樹が私のこと、好きになってくれたら、ね…」
なら「好き」と口にするだけでできてしまうではないか。
いや、嘘をついてまでセックスしようとは思わないけど。