第五話〜誘惑〜-2
「誰が貧乳よ」
貧乳はステータスだ希少価値だ。
うん。まぁなんというか。
俺は巨乳でもイケるんですけどね。
そんなわけで(どんなわけ?)、俺はレンレンを抱きしめている腕を上に持っていき、服の上から彼女のおっぱいに触れた。
「………」
レンレンは無言である。
「思ったよりあるんだなごふっ」
三度目の肘うち。痛いです。
「勝手に触っておきながら失礼なことを言わないで」
「誉め言葉のつもりだったんだがな」
しかし、抵抗はされなかったけどまた触ってもいいんだろうか。
俺はお触り探偵弘樹。
うわ。自分で思っておいてなんだけど、お触り探偵ってただの変態っぽいな。
「………」
再びレンレンのおっぱいを触るが、やはり抵抗はされなかった。
抵抗してくれないと、どこまでも続けそうな自分が怖い。
少し手を動かしておっぱいを揉んでみる。
「ん…」
レンレンの体が少しだけビクッとしたが、やはり抵抗はされなかった。
「レンレン…いいか?」
「え…?」
俺は彼女の服の中に手をツッコむ。
「そ、それはダメ!」
「あがっ!?」
立ち上がったレンレンの頭部にアッパーカットされた。
さすがに直接揉むのは抵抗されますよね。
「おじゃましました」
「えっ、帰るのかよ」
「これ以上いたら襲われるもの」
「そんなことする男に見えるか?」
「どの口が言うの」
結局その日、レンレンは帰ってしまった。
もっとおっぱい揉み揉みしたかったな。
***
翌朝、目が覚めるとケータイにメールが届いていた。
佐藤愛理。レンレンからだ。
「ぶっ!?」
受信メールを開き、思わず吹き出してしまう。
メールには写真が添付されていた。
いたのだが、思春期真っ盛りの童貞高校生である俺にはかなり刺激の強いものであった。
「どういうつもりだよ…」
メールの内容は『弘樹に犯されてるのを妄想しながら』である。
まぁつまり、レンレンのオナニー写真というか…しかも自分の顔まで写るように撮影しているし。エロいっすよレンレンさん。
直接おっぱいは揉ませてくれなかったのに。
この写真をおかずにして我慢しろってことですか。
「………」
当然ながら今日は登校日。
知ってのとおり、俺とレンレンは同じクラス。
超気まずくね?