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文通〜first episode〜
【ラブコメ 官能小説】

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第三話〜疑惑〜-2

 
   ***

『ごきげんよう弘樹様。レンとは上手くやっていますか?』

一ノ瀬さんにしては短い文の手紙が届いた。
いやそれより、一ノ瀬さんにレンレンのことを聞かれたのって初めてだな。

『聞いてるかもしれませんが、友達になりました。
一ノ瀬さんはレンレン(←あだ名です)の病気のこと、どう思ってます?』

病気というのは、もちろん中二病のことである。

   ***

『その呼び方はやめてあげてください。それから、レンは病気ではありませんよ』

ふむ。もしかしたらレンレン、一ノ瀬さんの前では普通なのかな?あるいは『中二病』という言葉を知らないのか。

『一ノ瀬さんはケータイ買わないんですか?』

   ***

既に日常と化したいつもの昼休み。

「弘樹に報告があるわ」

「お、なんだ?新作のエロゲーでも買ったのか?」

「あなたはエロいことしか頭にないの…?」

「人を変態みたいに言うなっての」

年頃なんだから許してくれよ。
女の子がどんなエロゲーをしてるのか気になるじゃん?そしてエロゲーをしながらオナニーしてるのかなぁとか考えると楽しいじゃん?

「で、報告って?」

「彼女にケータイをプレゼントしたわ」

「やったな。んじゃ、番号とか教えてくれるの?」

「えぇ」

レンレンは赤外線で番号とアドレスを教えてくれた。

「彼女は私の仲間に命を狙われている。だからそのデータを口外してはダメよ」

「はいはい」

おっぱい見せてってメールしたら見せてくれるかな。
うわやっべ、興奮してきた。

「何をニヤケているの。撃つわよ」

レンレンは机の中に手を突っ込んだ。
そんな所にモデルガン隠してるのか。誰かに見つかったら没収されるぞ。

「早速あとでメールしてみる」

   ***

昼休みが終わって五時限目が始まる直前、俺は一ノ瀬さんにメールを送った。

『レンレンからアドレス教えてもらったので、早速メールしてみました!
記念におっぱい見せてください!』

ふぅ、と一仕事終えた後のように額の汗を拭き取る(汗出てなかったけど)。

「前に一度成功…いや、失敗か。とにかく成功してるから、今回も成功するはず」

などと一人でぶつぶつ呟いていると、何かが頭にぶつかった。

「いたっ、なんだ?」


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