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【青春 恋愛小説】

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1-3

「あ......うん。お邪魔します!」

「はは。あ、てっちゃん帰りにうち寄って、真紀ちゃんと一緒に帰ったら?」

「あ、そうだな。絢ちゃんごめんね、いつも妹が世話になって」

「大丈夫!独りでご飯食べてもつまんないし!真紀ちゃん勉強教えてくれるし!」

「真紀が?へぇ〜」

「真紀ちゃん頭いいんだね。兄貴に似なくてよかったな、マジで」

「うるせー!」




元にそう言われると、真紀は少し顔を赤らめながら口角を上げた。




「へへ...そんなことないです...」

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正門前で妹達と別れてどれ程経ったか。

世田谷通り沿いのバス停に立つ、ヒマそうで、且つだらしない高校男児が二人。




「てっちゃん」

「.....ん?」

「バスさ、ぜってー間引きしてるよな。全っ然来ねえし」

「.....んー...」

「.....てっちゃん?どした?」

「いや.....あのさー...」

「なんだよハゲ早く喋れよ俺はヒマじゃねーんだ」

「うん...」

「(えっ、スルー...?)」

「げんちゃんから見てさ、俺の妹って...真紀ってどうよ」

「...は?」

「だから、真紀って、女としてどうなのかなって」

「...なにそれ。あ......もしかして妹を女として意識しちゃってる的な?」

「ちげーよ!」

「マジ勘弁。俺そういう趣味ないっす」

「違うちがう!なんつーかさ、んー...客観的に見てあいつってどうなのかなって」

「なんで急に」

「ちょっと前さ、同級生の男子に告白されたって言っててさ」

「ほう」


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