畑上自己満ラジオ@の裏側っす-2
ところ変わって、会議室。
ニコニコ笑顔の由紀様の前にはホールケーキの半分が。4分の1がイチゴでさんざん文句を垂れていた新澤さんの前に。残りの4分の1を、さらに4分の1にして、残りの人の前に並べてあるっす。
僕の前にあるそれは、ビックリするほど薄っぺらいっす……
「いただきます!!」
みんなの前に行き渡ったのを確認したとたん、由紀様が勢いよくケーキにフォークを突き立て、トロンとした恍惚の眼差しでもしゃもしゃ食べ始めたっす。
「では、今回の打合せにはいります」
長峰さんが、豪快に食べる由紀様を軽く無視して進行し始めたっす。
「まずは、頭のフリートークだけど二人とも大丈夫?」
はいっす! もちろん任せておいて欲しいっす!
僕の言葉に長峰さんが微笑みながらうなずいてくれたっす。あ、由紀様はケーキに夢中なんで、ここでの描写はカットさせいただくっす。
「メールも結構来てるから、後で坂本さんとチェックしといてね。では、コーナーだけど坂本さん、ちょっと説明してもらえる?」
「うん」
そういうと坂本さんは、自分の前に置いてあったノートパソコンをみんなが画面を見えるようにして置いたっす。
「西さんから面白い企画が来ててね。兵庫県の日本海側、但馬の朝来という所から、大阪の長居公園まで原付で走破するってやつなんだけど」
「ちなみに、なんでそんな中途半端な所がスタートなの?」
ケーキを食べ尽くした由紀様が打合せに復帰したっす。というか、もう食べたんすか!
「まぁ、西さんからきた企画だけど、実際は作者が本当に原付で走ったらしくて。ツラかったからお前らも味わえドチキショウ! って言ってたみたいなんだよね」
「ああ、いつもの事ね。で、何キロぐらいあるの?」
「約180キロぐらいかな。時速30キロが制限だから、6時間以上だね」
6時間原付に乗りっぱなしはしんどいっすね。僕も日頃は原付で移動っすからわかるっすけど。
「で、もちろんそれをやるのは、コイツよね?」
由紀様がさも当たり前のように僕を指差してきたっす……
「それはもちろんだけど」
この現場では僕の人としての尊厳は守られないんすね……
そう、落ち込んでいる僕の袖を、新澤さんがクイクイと引っ張ってきたっす。
なんっすか?
「ぶつぶつうーるーさーい。ころすぞ」
笑顔で言われました……。
「で、呼んで欲しいっすコーナーで、3つの挑戦のうち2つ失敗したら決行するってことで行きます」
「いいんじゃないそれで。あんたもいいわよね」
まぁ、拒否はしたところで意味ないっすからね……。
「じゃあ、由紀ちゃんは別途、挑戦の打合せね」
長峰さんがそういうと、由紀様は「ハーイ」と軽く返事をしたっす。
「では、各々確認事項をチェックして、30分後に収録を開始しましょう」
長峰さんの解散の一言で、全体打合せは終了したっす。
さ、ここからは忙しくなるっすから、ここいらレポートを終えたいと思うっす
で、本編お会いしましょうっす!