2日目-1
「おはようございますぅ」
疲れて爆睡していたなつ子は、一番乗りでヤンさん夫婦が朝食の準備中のダイニングにやってきた。
母親は監督と郁子とともにオーナーの案内で夜の歓楽街に繰り出して遊んでいたために、まだベッドの中。
日焼け止めクリームをたっぷり塗っていたとはいえ、なつ子の顔や腕や脚はほんのりピンク色に焼けていた。
ヤンさんの奥さんが、ひんやりする化粧水を持ってきてくれてた。
「これ、塗るとイイヨ」
洗面所で顔や手足に化粧水を塗ると、すぅっと気持ちいい。
着ていたタンクトップを脱ぐとノーブラで、ショートパンツ一枚の姿で化粧水を全身にまんべんなくのばした。
「あっ、うんっ」
手のひらが発育途上のピンクの乳首に触れると、思わず声が出てしまう。
「あら、朝から洗面所でオナニー?」
いつのまにか郁子が後ろでなつ子の仕草を眺めていた。
「あっ! いや、そんなんちゃう」
ほっぺを真っ赤にして、あわてて否定する。
「昨日はあんまり乗り気の撮影じゃなかったみたいだから…オナニー以外はね」
「そう? だった?」
たしかに昨日の撮影は興奮して自発的にオナニーまでしてしまったのだが、なにやら淡々とした様子ではあった。
「撮影会だからいつもとは違った雰囲気だったからかもしれないけど」
なつ子の気持ちを気遣いながら、服を脱いで隣のバスルームでシャワーを浴び始める。
「そりゃぁ、最初からあんなん、思ってへんかったしぃ。監督より露骨すぎて驚きやったわぁ」
鏡に腋の下を映して今日は剃らなくても大丈夫か確認しながら、昨日の撮影会のことが頭の中で次々に浮かぶ。
「ブッカケとか、そんなこと事前に予告してなかったしね。ゴメンね」
バスルームから出た郁子はバスタオルで髪を拭きながら、なつ子に撮影会の内容を内緒にしていたことを詫びた。
「聞いてたら、断ってたかもしれへんしなぁ」
髪を拭く全裸の郁子の腋が露わになって、あいかわらずの腋毛に見とれ、自分の腋の様子と見比べる。
「今日は剃らなくて良いかもね」
自分の腋を見比べるなつ子の視線を追って、郁子が気を利かせて答える。
「郁子さんは手入れしてるん?」
陰毛はボーボーだが腋毛はある程度の長さを維持しているように感じられた。
「ま、ある程度は、伸ばしすぎないようにと言うか、状況に応じて剃ったりするから」
全裸のままなつ子に近づき、短パンのゴムの部分を引っ張って覗き込む。
「下も大丈夫そうね」
短パンの下はノーパンで、なつ子の無毛の股間が見て取れた。
「中学生だから、まだあんまり伸びないか。でも、そんなに濃くないからいいわね」
「そっかなぁ?」
自分の股間を覗かれたことより、郁子の豊満な身体…特に大きく弾力のある乳房が密着したことにドキドキしながら上の空で返事する。
「うふふ。今日の撮影会が終わったら、思いっきり焼いて良いからね。卒業式は一人だけ小麦色で目立ちそうだけど」
この撮影会が終わったら、また監督による写真集&ビデオ用の撮影のために、小麦色に焼かなくてはならなかった。
「夏休み明けやないのに、うち一人だけ真っ黒なんて、メチャクチャ目立つやん」