今の晴菜と今の俺-12
「「え!かっこいいじゃん!」」
晴菜の友達がそんなことを言うもんだから
軽くかっこつけて
「こんな時間までだめだよ?」
って言った俺に晴菜は
「チッ」
って舌打ちしやがった!
お前・・・それが散々面倒見てやった俺に対する態度かぁ〜?
「あっはっはっはっは。
矢野君をおじさん扱いする女子高生!面白いもの見ちゃった♪」
横にいた間宮がおなかを抱えて笑っている。
間宮。ヒールで笑い転げると転ぶぞ・・・
「あ!純にぃの彼女さんですか?
私は純にぃの隣に住んでいるかわいい女子高生の晴菜です♪
ピチピチのS女です♪
合コン大好きなんで、社会人の男の子と
セッティングしてくれたらうれしいな♪
年齢が近い、1〜2年目のイケメン希望です♪」
晴菜のずうずうしい自己紹介に間宮はさらに笑い転げた。
「矢野君!かわいい妹じゃない!」
だから・・・
ヒールでそんなに笑うと転ぶって・・・
酔ってるのか?
「矢野君、今日はここでいいわ。かわいい妹ちゃんと帰りなよ。私はもう1軒飲んでいくから」
「え・・ちょっと、間宮・・・」
電車に乗らないで改札にUターンする間宮をとめようとした。
「明日のプロモは任せておいて!飲み過ぎないようにするわ。
じゃ、妹ちゃん、またね!」
「は〜い!また♪」
その後、晴菜の友達二人に
質問されたり
べたべたされたり
携帯のメアドを聞かれたり(教えなかったけど)
いまどきの女子高生のパワーに負けた・・・
疲れた・・・・