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a four-leaf clover
【女性向け 官能小説】

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カノジョの定義-10

「…………」


あたしは右手でそっと自分の胸を包んだ。


陽介は、わざと乳首を触れないように優しく撫で回すんだ。


なるべく陽介がいつもあたしにしてるみたいなやり方で、あたしは自分の身体を撫で始めた。


サッと衣擦れの音が響き渡る中、あたしは両手を使って服の上から胸を揉んだり撫でたりを繰り返していた


「……っん」


徐々に弾んでくる吐息。それに比例していくように胸をまさぐる手に力が込められていく。


形が変わるくらい荒々しく乳房をほぐしても、服の上からじゃ得られる快感はまだまだもの足りなくて、あたしはしばしの逡巡の後に、身に付けていたピンク色のトップスを脱ぎ捨てた。


そして、露になったブラの上からそっと手を差し入れる。


すでにその頂はツンと固く尖っていて、一際その存在を主張していた。


人差し指でツンとそれを弾くと、ジワリと広がる快感。


思わずあたしは、


「あんっ……」


と、小さな声を漏らした。


……こんなこと、イケナイコトなのに。


自慰行為に罪悪感が込み上げつつも、身体は熱を帯びていく一方だ。


気付けばあたしは、自分の手がまるで自分のものじゃないように、一心不乱に胸をいじっていた。


締め付けていたブラが邪魔になって、いつも陽介がしてくれるみたいに片手でホックを外し、ベージュのカーペットの上にふわりと落とす。


汗ばんだ乳房をそれぞれの手で包みつつ、乳首を親指で転がしてやると、次第に甘い刺激がゾワゾワ広がっていく。


あたしは眉をひそめてその快感をじっくり味わい始めた。


頭の中では、陽介に舌で愛でられている所を思い浮かべながら。


「あっ……、陽介……気持ちいい……」


時には親指でグリグリ先端を押し潰したり、左右に激しく弾いてみる。


淫らな声を押し殺しながらしばらく胸を愛撫していくうちに、あたしは下半身がムズムズしてきた。


内腿を擦り合わせたり、時折開き気味になったり。


身体は更なる刺激を欲しているけど、自分でそこに触れるのには僅かな理性が邪魔をしていた。




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