アンバランスな愛-16
「いっ」
強く吸われてゼインは顔をしかめたが、直ぐにそれを苦笑に変えた。
「んな事したって直ぐ消えんのに……」
回復能力の高いゼインの身体は、こんな小さな内出血など1時間程で消してしまう。
「んぱっ……良いのっ!ん、綺麗についた♪」
満足そうに笑うカリーにきゅんと萌えたゼインは、カリーの身体に抱きついてぐりんとひっくり返した。
「きゃん♪」
「じゃ、俺も」
ゼインはカリーに股がると彼女のシャツをぐいっと捲り上げる。
寝たまま万歳したカリーの腕からシャツを抜くと、真っ赤なブラが現れた。
「おぉ」
いつもは質素な……というか、着けてない事が多いのに、今日は総レースのセクシーな下着だ。
「キャラがくれたの♪なんか、昔あちこちの王子様がくれたらしいんだけど……ほら、サイズが……ね?」
ファンのキアルリア姫に求愛するのに送られてきた大量のプレゼント。
何を考えていたのか知らないが、その中にはこのような下着も多数あったらしい。
そして、何を思ったのかサイズ大きめ……確かに小さめを送られるよりは失礼ではないが……正直、微妙な気分だ、とキャラは語った。
「結構、処分に困ってたんだって」
だからと言って義姉やメイド達にホイホイ配る訳にもいかず……カリーなら大丈夫だと言う事らしい。
「すっげぇ似合ってる。超エロい」
ゼインは下も見たくていそいそとカリーの短パンのベルトを外し、ズリズリと降ろした。
褐色の肌に赤い下着が映えて凄く綺麗だ。
それを凝視したゼインの喉が、上下に動いてごきゅんと生唾を飲む音が聞こえる。
耳はピーンと立ってるし、尻尾がパサパサと落ち着きなく揺れていた。
「ゼ……ゼイン?」
何だか様子がおかしい……瞳孔まで縦に伸びてすっかり獣になっている。
「わふっ」
「んきゃあっ」
ゼインは一声鳴くと、下着の上からカリーの胸にしゃぶりついた。
「ひゃあっやっああぁんっ」
同時に反対側の乳首を摘ままれカリーは派手な声で喘ぐ。
「やっあっ……ダメ……それ……だめぇっ」
ひりつく位にぎゅっと摘ままれた乳首のてっぺんを、指でくりくりされるとひとたまりもなく乱れてしまう。
じゅわっと蜜が溢れて下着を濡らしていくのが自分でも分かった。
「はっああんっふあっはっぁん」
その蜜口にゼインの足がぐりっと押し付けられ、ぐちゅりと卑猥な音が鳴る。