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強姦主義者 『T』
【レイプ 官能小説】

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モンスターVSモンスター 中編-3

 放課後、校門に約束の時間に既に小菅美樹はいた。
 「さすが優等生。早めに来てるのは感心だね。じゃ、行こうか。」
田口は佐川と美樹と一緒に帰る。端から見れば普通の下校の光景だ。これから彼らがしようとしている事など誰も想像しないだろう。田口を先頭に歩く。
 田口が連れて来たのはお洒落で新しいマンション。ウィークリーマンションだ。
 「ここさぁ、知り合いが僕に貸してくれてるんだよね。さ、入りなよ。」
高田の親が管理しているウィークリーマンションだ。高田が借りているが田口に自由に使わせている。ウィークリーマンションの特質上、住人との関わりは殆どない。お互いを干渉しあう住人がいないため悠々と部屋を使える田口だった。
 戸惑い気味に歩く2人を部屋に招き入れる田口。部屋に入ると鍵を閉めた。
 「ここって…」
怪訝な顔をしながら佐川が言う。
 「けっこう広いでしょ?2LDKだからね。TVからなにから一通りは揃ってるんだ。」
 「…」
美樹は無口だった。どんな家電が揃っていようとも、ずっと気にしていたのがベッドだ。あのベッドで何をされるのかが不安で仕方なかった。
 「どうしたの?ベッドばかり気にして。」
 「べ、別に…」
顔を赤くしてベッドから視線を外した。佐川も憧れの小菅美樹の存在にソワソワしている。 
 「まぁ座りなよ。」
置いてあるソファーに2人を座らせる。田口は佐川と美樹を挟むように座る。2人の男に挟まれ膝をつけ手を添え肩幅小さく座る美樹。
 「ねぇ、いつから樽美首健介と関わってるの?」
 「春休みから…。」
 「きっかけは?」
 「5年生の終わり頃からしつこく告白してきて…。ずっと断ってた。でも断れば断るほどしつこくなってきて…。一回デートすれば気が済むかなって思って遊園地でデートして…。それで帰りのタクシーの中で眠くなってウトウトしちゃって、目が覚めたら彼の部屋で裸にされてて…。それで…それで…」
 「無理矢理犯られちゃったんだね?」
 「…」
頷く美樹。
 「タクシーに乗る前、何か飲んだでしょ?」
 「彼が買ってきてくれたオレンジジュースを…。」
 「それに睡眠薬が入ってたんだね。」
 「多分…。」
 「そんでどうせ寝てる間に恥ずかしい写真撮られたんじゃないの?」
 「!?」
まるで経緯を知っているかのような田口に驚いたような顔をしてからコクリと頷く。
 「まぁそんなもんでしょ。一般的だよ。美樹さんはデートしてある程度満足させておいて諦めさせようと考えてた時、樽美首は美樹さんを犯す事を計画してたんだね。始めから犯すつもりだったんだろうね。デートに行った時点でもう犯されるのは決まってたようなもんだね。」
 「…。多分…。あれは計画的だったと思う…。」
悲しさと悔しさが入り混じったような表情を浮かべる。
 「犯すとか、何なの?どう言う事!?」
セックスを知らない佐川には全く話が見えない。
 (…め、メンドクサイよ佐川君…)
挙動不審な佐川を見て溜め息をつく。
 「今に分かるからまぁ聞いててよ。」
 「う、うん…」
佐川は黙り込んだ。


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