ノスタルジア-7
構内の人気のいないベンチに連れてこられた。
「なんでここなの?」
「お店だと・・・話を聞かれたら凛がかわいそうかな・・・って」
は?かわいそう?
かわいそうなことをしているあんたに言われたかないわよ!
「で?説明してよ」
「まずは・・・ごめん・・・」
「ごめんじゃわからないから!」
「うん・・・田舎に帰ってゆっくりとした時間を過ごして
僕、凛との付き合いに無理をしてるって分かったんだ」
「・・・・」
「凛に合わせようとして背伸びして疲れたって言うのが本音かな」
「・・・・」
「もっと勉強もしなきゃいけないし。エッチばっかりしてただろ?僕たち」
はぁ?あたしがシンイチの勉強を邪魔してたって言うわけ?
笑わせないでよ!
セックスばっかりしてたのはどっちよ?
「そんな時、町内の集まりでミチルにあって。
相談してたら、無理しないでって抱きしめてくれたんだ」
なんで相談するの?
なんであの子に相談するの?
意味分かんない・・・
「ミチルが私が慰めてあげるって言って・・・そのまま・・・」
そのまま?
そのまま何?なんなんの?
意味・・・分かりたくないんですけど・・・