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ノスタルジア
【女性向け 官能小説】

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ノスタルジア-17


「なぁ・・・」

それはエッチが終わるといつもあたしの髪をなでてくれるシュウの
大好きな行為で
いまだにろくに声が出せないあたしの返事を待たずにシュウが言った。

「ずっと俺のそばにいろよ」

ただそれだけなのに
シュウが思い切って言った言葉なのは分かっちゃった。

シュウの肩が言葉を発する時
きゅっと力が入って緊張しているのが分かったから。

「もう離れないよっ」

あたしも緊張しながら冷静さを装ってシュウにしがみつく。

あたしたちは似た者同士。
出身校も共通なら同級生も共通。

都会育ちのあたしたちにノスタルジックな感情はない。

だからこそ。
お互いがお互いの心の居場所になれればいいね。
お互いがお互いのノスタルジアでありますように。


あたしたちはシュウのお母さんが夕飯だと告げるまでキスを続けた。







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