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ノスタルジア
【女性向け 官能小説】

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ノスタルジア-10



大学を出て駅に向かい、駅のベンチで携帯をとりだす。
着信履歴も発信履歴も見たけど
目当ての人の履歴はなくて・・・
ずいぶん長い間、連絡をとっていなかったんだなと感じる。

仕方がないからアドレス帳から電話番号を引き出して電話をかける。
いつものように2コール以内で相手が出る。

「凛?」

その声を聞いたとたんに我慢していた涙があふれ出した。

「シュウ・・・シュウゥゥゥ」

「は?お前泣いてんの?」

急に焦ったシュウがどこにいるのか教えろと言ったので
駅名を言う。
「15分で行くから。車で行くから。駅から出てロータリーに来い!」

あたしに声を荒げたことのないシュウが珍しく大きな声で言ったので
あたしはちょっとびっくりしてそのまま駅から出て
ロータリーにのろのろと歩いて行った。






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