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a four-leaf clover
【女性向け 官能小説】

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セフレだった女-4

あの時、陽介は確かに「オトモダチ」って言っていた。


その言葉から察するに、この娘は陽介の……。


咄嗟にくるみさんの身体に目がいく。


小ぶりだけど、つんと持ち上がった胸。折れそうなほど細いウエスト。長くて細くてまっすぐなすべすべの脚。小さな丸いお尻。


……セフレだったんだ。


陽介は至って平静にくるみさんと話をしている。


動揺を全く見せないのは、身体の関係はあっても「オトモダチ」だからだろう。


あたしを抱くときの陽介の姿を思い出す。


あまりの気持ちよさにおかしくなっているあたしを、嬉しそうに見つめる表情や、一つになった時にあたしの名前をどことなく苦しそうな声で呼ぶ切ない顔。


そんな陽介の姿を、きっとくるみさんも知っている。


ふと裸で抱き合う二人の姿が頭に浮かんでしまい、あたしは奥歯をギリッと噛み締めた。




「……メグ?」


ふと我に返れば、目の前には陽介のキョトンとした顔。


「あ……」


「どうしたんだ、ボーッとして」


不思議そうな顔をしている彼の前で、しどろもどろになってしまう。


過去の二人を想像して、やきもち妬いてたなんてとても言えない。


「あ、あの……お腹空いてて頭がまわらなかったの……」


「ついさっきラーメン食ったばかりだろうが」


取って付けたような言い訳に、陽介が呆れた顔をしながら容赦なく突っ込みを入れてくる。


すかさずプッと噴き出すくるみさん。


や、やだ恥ずかしい!


途端に顔が赤くなっていき、あたしは二人の顔をまともに見れなくて俯いてしまった。


「まあまあ、女の子には別腹ってものがあるからね」


でも、そんなあたしにくるみさんは思いもよらぬ助け船を出してくれた。


「なんだ、お前甘いもん食いたかったのかよ」


「うん……」


話の流れがようやくつじつまがあったので、あたしはすでに満たされていたお腹をさすりながら頷く。


甘いものなんて、ホントは食べなくてよかったけど、くるみさんの機転のお陰で陽介の訝しげな顔はようやく晴れた。


陽介は変なとこでカンがいいから、やきもち妬いてたなんて知られたらうざがられちゃうかもしれないのだ。


顔を上げると、くるみさんはニッコリ微笑んで、


「陽介は甘いもの苦手だからねー。恵ちゃん、デートの時なんかは食事の趣味が合わなくて苦労してるんじゃない?」


とあたしにそう言った。





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