セフレだった女-10
「そういうの、反則」
陽介はフッと笑うけど、その後に注ぐキスが一段と熱いものに変わる。
空気が変わった、そんな気がした。
ゆっくり唇を離し視線を絡ませる陽介は、一瞬目を細めてからついにあたしの胸の頂を口に含み始めた。
「ああんっ……！」
待ち焦がれた刺激に一際高い声が出て、思わず陽介の唇を離そうと彼の頭に手を伸ばす。
すかさず陽介はそんなあたしの両手首をしっかり押さえ付け、舌先でねぶるように乳首を何度も何度も弾いていた。
「はっ、あっ、あん……」
丁寧に突起を転がされると背中にぞわりと鳥肌が立ち、脚の間がジュクッと潤む。
「ずっとこうして欲しかったんだもんな？」
「あっ……」
そしてゆっくりと脚の間に伸びてくる手は、ついにあたしの秘裂に到達した。
「ひうっ！」
膣口の入り口あたりを浅く出し入れする指。そこから奏でられる音は、クチュッ、グチュッとあたしがどれほど感じていたかを知るには火を見るよりも明らかだった。
「メグ、パンツビチョビチョだぞ？」
「い、いやあ……」
「ほら、こんなにスケベな音立てて……」
「あっ、ああっ、い……ダメッ……！」
愛液をたっぷり指につけて、秘肉の入り組んだヒダの一つ一つを丁寧になぞられると、たまらず爪先に力が入ってピーンと足が伸びた。
「ああんっ！ や、いやあ！」
「イヤなわけねえだろ、こうされたくて自分で脱ごうとしてたくせに」
「あっ、ああっ、……はあぁっ」
「ホラ、今脱がしてやるよ」
そう言って少し乱暴に、ピンクのショーツを剥ぎ取られる。
「ああ……、いやあ……」
脱がされた途端にむき出しになった性器が外気に触れ、その熱を奪っていく。
陽介はニヤニヤしながらクロッチの部分を電灯に照らしてあたしに見せつける。
「なんだ、このシミ」
「や……」
そこには、色濃く湿った淫らな印が焼き付けられていた。