色々な初体験-10
「僕が凛を凛って呼ぶのは僕が呼びたいからだよ。
凛が僕の名前で呼びたい日が来たらもちろん呼んでほしいよ。
ミチルは田舎の1つ下の幼馴染。恋愛感情はないよ。信じて。
付き合ったこともないよ。
僕が本気で好きになったのは凛が初めてだよ。
凛といて大声で笑わなかったのは意識してじゃない。
けど、凛といるといつもドキドキして恥ずかしくなる。
こんな僕が隣にいていいのかな?ってだからそれが出ちゃうのかもしれないね。
キスは・・・・
キスはしたいよ。
でも。そこでやめられる自信がないんだ」
遠藤君は困った笑顔のまま静かに話した。
「あの子・・・あの子!」
「ん?ミチルの事?」
「シンちゃんって呼んでた」
「田舎ではみんながそう呼んでたんだよ」
「私も呼びたいのに!」
涙があふれて止まらない。
自分が無茶なことを言ってるんだって分かってる。
「凛にはシンイチって呼んでほしい」
あたしは怒ってるのに。
遠藤君はあたしを嬉しがらせる天才だ・・・