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〈亡者達の誘う地〜刑事・銭森四姉妹〉
【鬼畜 官能小説】

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〈人形と玩具〉-7

『さあて、スッキリしたところで……お前ら二人でコイツの世話をしろ……飯喰わせるのも“シモの世話”もなあ』

(!!!)


部下が放った金属製のボールはガラガラと床に跳ね、喧しい音を発てて転がっていった。
それはこの船室に囚われた者達の、排便用のボール。何人もの“奴隷達”が使用してきた簡易トイレだ。


『今にタオルも持ってくるからよ。その床に飛び散ったザーメンとか、コイツが漏らした小便や糞もお前らが掃除するんだ』

『俺達もこの部屋使うんだから、手抜きとか許さねえぞ?』


まだまだ屈辱は終わらない……性欲処理だけでは飽き足らず、奴隷から家畜に格下げして飼育するつもりだ……と、部下達はいきなり大翔に襲い掛かり、手枷や足枷を嵌めて身体を丸めさせ、あの狭い檻の中へと押し込み始めた……大翔の怒り狂った罵声、架純の悲痛な叫び、瑠璃子の空虚な怒声……全ては無意味なまま消え失せた……。


『あ、そうそう……間違えたな……世話をするのは架純ちゃんだけだ』


瑠璃子も大翔も檻の中……自由な身は架純だけ……か弱い獲物だけが部屋にポツンと立ち尽くし、抗える者は冷たい檻へと収監されてしまった。


「出せよッ!!この檻から出せよぉ!!」

「は、話が違うじゃない!!どこまで卑怯なのよぉッ!!!」


檻の中で小さく蹲り、何事かをいくら叫ぼうが所詮は負け犬の遠吠え。
そんな下らない物にいちいち付き合う暇な奴は、この部屋には居ない。


『さあ、架純ちゃん。そのボールを持ってこっち来なさい』


専務は笑いが止まらないといった表情で架純を手招きし、この船での“使用人”としての職務を告げた。


「い…嫌……嫌あッ!!」


頼れる存在を封じ込められた架純は完全に怯えきり、唇を震わせながらドアまで駆けた。
しかし、そこには部下達が立ち塞がり、ここからの逃走を許さない。


『大翔君にピストルが向いてるんだよ?言う事聞かないと……さあ?』

「も、もう嫌なの!!もう私達を放してよ!!」


数時間前と同じく大翔の檻には部下が座り、ピストルを頭に突き付けているが、もう架純は言う事を聞かなくなっていた。
それは大翔の命に価値を見出だせなくなったのではなく、度重なる要求に心底嫌気がさしてしまったからだ。

連れ去られてから一日が過ぎ、監禁と暴力の連続に精神は限界であった。

冷静さを失い始め、鬼畜達の要求すら煩くて仕方がない……我が儘な幼児のような駄々を捏ねているだけに過ぎなかった。



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