〈人形と玩具〉-10
(……どうしたら…?……私……私………)
凌辱の恐怖に怯える架純の指先は、専務の意思と繋がったように肛門へと伸びた……数年前の真希や芽衣も、最終的には己の保身のみを叫んだ……刑事でもない架純を、責める訳にはいくまい……。
「ふ、ふはッ!?んああぁぁ!!!」
架純の白くてスラリとした指が、精液の溜め壺と化した肛門に潜っていった……その汚穴は肉棒と勘違いしてか指を咀嚼し、ヒクヒクと伸縮を繰り返して架純に淫らな本性を曝した。
『アハハハ!!友達のケツ穴に指を入れたかぁ?まさか架純ちゃんも変態だったとはなあ?』
『オマ〇コにも入れちゃえよ!ズボズボやって悶えさせちゃえ!!』
「お、お前ら、ふざけんじゃねえ!!やめろ、やめろ架純ぃ!!」
専務は架純の耳元で、ずっと囁き続けている。
瑠璃子の妹の美津紀がどうなったのか。
姉の麻里子がどうなったのか。
無関係なはずの文乃も、どうなったのかを。
耳を塞ぎたくなる程の異常な、残虐な仕打ちを笑いながら告げられ、それでも命令に背けられるほど架純は強くない。
頭を下げ、気分を害さぬよう屈従し、言い成りになる事でしか身を守れない。
(ルリに……私が……誰か止めさせて……誰か………)
鬼畜達の命令の合唱に架純は屈し、秘豆を触れる指は秘穴へと狙いを変えた。
潜っていく指と入れ代わるように精液が溢れ、それには透明な体液も大量に混じっていた。
囃し立てられるがままに指を突き動かすと、いよいよ秘穴は本領を発揮して牝汁を溢れ出し、グニャグニャと肉壁を指に絡めて熱い抱擁で迎えた。
『ソイツが小便漏らすまで止めんじゃねえぞ……』
瑠璃子は架純の指先に哀しくも反応し、尺取り虫のように背中をギクシャクと曲げて跳ねている。
唇を噛み締めているのは、思わず溢れそうになる甘い悲鳴を押し殺す為なのか。こんな異常な空間の只中でさえ、堕落した肉体は快感に咽び泣いていた。
『専務。どうせならコレもやらせますか?』
(!!!)
部下が持ち出したのは、架純の太股ほどもある巨大な浣腸器……既に乳白色の液体に満たされ、重そうに抱えられていた。
『ソイツの腹ん中はザーメンと糞が詰まってるでしょ?コレで綺麗にしてヤリましょうよ』
『クックック……お前は気が利くなあ……』
架純はその巨大な浣腸器を、目を丸くして凝視していた。
見るのも初めてなガラス製のソレは、あまりにも禍禍しく、変態行為の極みとしか思えない凶器(狂気)だった。