投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

『由美、翔ける』
【スポーツ 官能小説】

『由美、翔ける』の最初へ 『由美、翔ける』 30 『由美、翔ける』 32 『由美、翔ける』の最後へ

『由美、翔ける』-31

「もう……おしおき、よ……」
「!?」
 由美は、右手で“陽茎”を扱きながら、左手で八日市の“陰嚢”いわゆる“玉袋”を軽く摘んでいた。
「う、あっ、ユ、ユミさん、そ、そこはっ……!」
「す、すごい……ほんとうに“タマタマ”が入ってる……」
「そ、そうですけどっ、あ、うひっ……!」
 体外にあるのでそういう印象はないかもしれないが、“陰嚢”はれっきとした“内臓”のひとつである。八日市の反応は、その“内臓”を、由美の細く美しい指で摘まれたことに対して、不安を混ぜ込んだ興奮に彩られていた。
(気をつけないと……)
 あんまり握り過ぎると、“タマ”を潰してしまうかもしれない。そんなことになったら、八日市を“おとこの娘(こ)”にしなければいけなくなるし、なにより、彼の子供を産むことが出来なくなってしまう。
(………)
 気の早い考えが頭をよぎって、由美はひとり、赤面した。
「こ、こんな感じで、どう?」
 とはいえ、“タマ”の感触をもう少し味わいたい由美は、その部分から指を離せない。力加減を微妙に調整しながら、摘んだ“タマ”を、指先で転がすように愛撫する由美であった。
「く、くすぐったい、ひっ、う……!」
「こんな感じで、いいのね……」
 鈴口から透明な液体が、とめどなく溢れてきた。
「ふふ……ん……む……」
 それを見て、自分の力加減の正しさを知り、左手で“タマ”を転がしながら、由美はもう一度、その鈴口に唇をよせ、そのまま口腔内に、先端をぬっぽりと含み入れた。

 ぬる、ぬちゅ、ぬぷ、ぬぷ……

「うっ、んっ、あっ、あぅっ……」
 八日市の、女の子のような断続的な喘ぎが、股の間に響いてくる。
「んふん、む……ん……んむ……」
 あらぶる彼の吐息が、濡れた陰唇に降りかかって、それだけでも、甘い愉悦が由美の体を痺れさせた。
「ユ、ユミ、さん、僕、もう、でる……!」
 本当に“女の子”のように、か細い声で八日市が言う。
「………」
 由美は、その声を受けて、口の中に収まっている彼の先端への愛撫を、ひときわ激しいものにした。
「あぅっ、ユ、ユミさん、だめっ……でる、でるっ、あ、ああっ!」
 ぐわ、と、口の中で、先端が膨張し硬直するのを、由美ははっきりと知覚した。

 どびゅるっ、びゅるるるるっ!!

「!!」
 激流。それを思わせるほどに濃厚で勢いのある“射精”が、由美の口の中で氾濫を始めた。
「あ、ああっ、ああ、ああ……」

 びゅるびゅるっ、びゅるるっ、どぷどぷどぷっ……!

「あはぁ……」
 八日市の、“射精”の心地よさに放心しきった吐息を、由美は“性器”で感じ取った。
「ん、ぐ……ん……んくっ……」
 口の中一杯に溜まっている、濃厚で苦味のあるどろりとしたものたち。

 こくっ、こくっ……

「ん……ぷ……ん……んぐ……」
 それを由美は、唾液で薄めつつ、少しずつ飲み下していった。
「ん……」
 口の端から、糸を引いて、とろりと白いものが漏れ出てくるが、それほどに大量の精液が、由美の口内に振り撒けられたということである。
「ぷ……は……」
 ようやくにして、口で息が出来るほどに、口腔内に余裕が出来た。それでも、開いた由美の口から、唾液と交じり合った粘液が、とろとろ糸を引いてくるのは、やむをえないところであった。なにしろ、“口内射精”を受けるのは、初めてなのだから。
「ユミさん、飲んでくれたんですか……」
 ゴムに覆われないまま果たされた、遠慮の要らない“射精”の心地よさに、八日市は陶然としている。
「無理、しないでも、良かったのに……」
「うふ……なんだか、喉がヘンだけど……でも、とてもいい気分よ……」
「ユミ、さん……」
 “胃袋”だけでなく、“玉袋”も握られて、八日市はもう、由美なしでは生きていけそうもないというような、そんな幸せに緩みまくった顔をしていた。


『由美、翔ける』の最初へ 『由美、翔ける』 30 『由美、翔ける』 32 『由美、翔ける』の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前