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『由美、翔ける』
【スポーツ 官能小説】

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『由美、翔ける』-30


 なにはともあれ、食事が終わり、お互いにシャワーを済ませた後は、お愉しみの“ナニ”である。由美は外泊ができないので、残されている時間は、3時間ほどしかない。
「ユミさん……」
 仰向けになり、腰間の“陽茎”を天井に向かって、反りあげている八日市。
「よっくん……」
 その雄々しき様相を、うっとりとした視線で見つめる、由美である。
「よっくんの“おち×ちん”、カチカチだね……」
「ユ、ユミさんの、は、テカテカしてますよ……」
 二人は今、八日市が下で、由美が上になり、互いの性器を間近に見ることのできる、いわゆる“69(シックス・ナイン)”の体勢になっていた。
「先っぽから、エッチなおつゆがでてる……」
 由美は、透明な先走りに濡れる、その“鈴口”を指で擦った。
「くっ……」
「うふ、可愛い声……あ、はぁん!」
 刹那、股の間に甘い刺激が走り、由美の唇が艶のある息を吐いた。
「ユミさんのも、ヌルヌルがいっぱいですよ……」
 八日市もまた、愛液に濡れる由美の陰唇を、指で嬲っていた。
「………」

 ちゅ…

「うっ、ユ、ユミさん……!?」

 はむっ…

「ひぁぅっ……!」
 由美は、滾る様子を隠さない八日市の“陽茎”の先端に、キスをするように唇を寄せると、それをそのまま、口の中に含み入れた。
「……ん……む……んん……」
 ぎこちない動きではあるが、口腔内で相手の性器を愛撫する“フェラチオ”を、八日市に対して、由美は施しているのである。もちろん、初めてのことである。
「うわっ、ユ、ユミさんの、口の中、あ、あついっ……」
 ゴムをつけて入る胎内とは違い、口内とはいえ、剥き身のままで、由美の身体の中の温度を感じている八日市は、初めてのその感触と熱気に、早くもヒートアップしている様子であった。
「くっ…………」

 べろ……

「んふっ……!」
 由美の腰が、ぴくりと揺れた。八日市がその舌で、由美の陰唇全体を、べろりとひと舐めしてきたのだ。
「ユミさんの、ここ、しょっぱい……」
「んぅ!」

 ぬるぬるっ……

「ひっ、う、あぉっ……!」
 お返しとばかりに、由美は、口腔内に含んでいるその先端を、舌で何度も舐めしゃぶった。“しょっぱい”と言われた羞恥を、隠す意味も込められていた。
「ん、んっ、ん……」

 ぬぷ、ぬちゅ、ぬる、ぬる……

「ユミ、さん……ん……」

 ぴちゃ、べろ、べろ、ぴちゃ…

「んふぅっ……ん、んんぅ……」
 互いに性器を味わいながら舐めあい、二人の興奮を表す体内グラフは、天井上がりに上昇曲線を描いていた。
「ん、んっ、んむ、んむっ……」
 由美は、夢中になって、八日市の“陽茎”を口の中に収めたまま、その先端を舐め続けている。
(おち×ちんって、こんな味がするんだ……)
 八日市は自分の“あそこ”を“しょっぱい”と言ったが、それと同じ感想を、由美もまた抱いていた。生命の源は“海”であるが、人間の体液もまた、いのち溢れる“海”と似通った成分なのだから、それも当然といえよう。
「ん……ふっ……んむぅ……」

 ちゅる、ちゅっ、ちゅるるるっ……

「んふぅうぅっ!」
 膣口付近に溜まっている“愛液”を啜られて、由美の腰がひときわ激しく震えた。中に入れられて、突かれているのとは違う、吸い出されるその感覚は、新鮮な愉悦を由美に与えていた。
「ふ、はぁ……」
 少し休憩とばかりに、“陽茎”から口を離す。幾筋もの銀糸が、八日市の先端と、由美の唇の間に架橋して、その様子は非常にエロス溢れるものとなっていた。

 しゅ、しゅ……

「ん、むっ……」

 ふうぅぅぅっ……

「ひぁんっ! よっくんの息、熱い……!」
 “フェラチオ”は中断したが、八日市の“陽茎”への愛撫は、手で続けていた。その刺激をまともに浴びて、八日市が溜まらず零した吐息が、由美の陰唇に、浴びせかけられたのである。


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