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『由美、翔ける』
【スポーツ 官能小説】

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『由美、翔ける』-25


「こ、これが、ユミさんの……」
「そう、よ……」
 由美は、大きくその脚を広げて、秘められた“女の部分”を全て、八日市の眼下に晒していた。今から繋がる場所を、しっかりと彼に、見せておきたかったのだ。
「ピンクのびらびらが、きらきらしてる……」
 八日市の瞳が、純真無垢に輝いていた。初めて目の当たりにする、神秘にして淫靡なるその存在に、心奪われている様子である。
「すごい……」
 たとえその鼻息が荒くとも、由美の目には、そんな八日市が、ピュアな存在に見えてとても微笑ましかった。
「さ、さわっても、いいですか……?」
「ふふ……いいわよ……」
「で、では……」
 胸を触るときよりも、恐る恐るという具合に、八日市の指が震えながら、由美の“女の部分”に近づいてきた。

 ぴと…

「んっ……」
「う、わ、や、やわらかいっ……」
 信じられない手触りに、八日市の無垢な興奮が募っている。
「わ、わ、わ……」
「ン……あっ……ンンッ……」

 ぴと、ぴと、ぴと…

「な、なんだか、 ヌルヌルしてる……」
「ン……よっくんの、“おち×ちん”と、同じなの……ンンッ……」
 確かに、性的に興奮すると、先端から出る“先走り”があるが、それと成分は違えども性質は似ている、由美の“女の部分”の濡れ具合だった。
「わ、わ、ヌルヌルが……ヌルヌルが……」
「よっくん……あっ、ゆ、ゆびが……あンッ……ゆび、動いてる……んん……」
 由美の“女の部分”の反応を、まるで子供のように愉しんでいる、八日市の様子だった。
「ぼ、僕が、これから、入るのは、どこなんでしょう……?」
「えっと……」
 少しだけ、由美は顔を赤らめる。自分の性器の説明を、恋人にしなければならないというのは、さすがに気恥ずかしさがあった。
「わ、割れ目の、一番上のところに、“お豆”が、あるでしょ?」
「あ、こ、これ、ですね」

  つん…

「ひあっ!」
「わ、ご、ごめんなさい!」
 “クリ×リス(陰核)”に、初めて他人の指が触れたので、由美は激しく体を震わせた。
「だ、だいじょうぶよ。ちょっと、びっくりしただけだから……」
「は、はい。……あ、なんだか、白いヌルヌルが出てきてる」
「そこよ……」
「え?」
「よっくんの、“おち×ちん”を、入れるところ……」
「こ、ここかぁ……」
 “クリ×リス(陰核)”をつっつかれたことで、由美の身体がその刺激に反応し、膣口の奥から、質の違う分泌液を洩らしたのだ。それは、生殖という行為を成そうとしている母体を護るための、“聖なる体液”なのである。
「上にも、小さい“穴”がありますけど……」
「そこは、その……オシッコの、でるところなの……」
「あ、ご、ごめんなさい」
 デリカシーのない言葉だったことを思い至り、八日市は恐縮していた。
(ふふ……可愛い……)
 お互い初めてだというのに、由美は既に、八日市に対してかなりのリードを持っている。
(ちょっとだけ、桃子に感謝しておこうかしら)
 “独り身”を強調しながら、やたらにディープな性知識を語って聞かせてくる桃子によって、すっかり“耳年増”にされてしまったことを、初めてありがたいと思う由美であった。
「よっくん、ここ、入りたい……?」
「は、入りたいです。ユミさんに、僕、入れたいです……」
「わたしも、よっくんが欲しい……だから……」
 キスして、というより先に、唇を塞がれた。
「ふふ……」
 心が通い合った気がして、由美はとても嬉しかった。


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