恋-13
「道具の点検。ちゃんとやっておかないと、いざって時に使えないってなったら困るじゃん?」
「ふぅん……色々持ってんだな」
長く一緒に旅をしていたが、カリーがゼインの前で道具の点検をするのは初めてだ。
「暗殺者独特の道具が多いからぁ〜バレちゃうじゃん?」
今まではゼインが寝た後とかにこっそりしていたのだ。
「でも、もうバレてるし〜ふふふ……隠し事ないって楽ぅ〜」
カリーは軽く振り向いてゼインにチュッとキスをすると、再び道具の点検をする。
目の端で嬉しそうにゼインの尻尾が揺れるのを見て、カリーは幸せそうに微笑んだ。
「よし。出来たっと」
「待ってましたっ」
道具を綺麗にポーチにしまったカリーを、ゼインはひょいっと抱き上げた。
「きゃん♪」
くるりと回されたカリーは正面からゼインに股がる形になり、クスクス笑う。
「カリー。好きだ」
「私も大好き♪」
心が通じ合ってから何度も告白するゼインに、カリーは何度でも答えた。
2人は唇を重ねながら、徐々にお互いの服を脱がしていく。
「は……ぁ……」
次第にカリーの息が上がってきて、身体をゼインに擦り付け始めた。
「乳首コリコリじゃん?」
「んぁ……」
擦り付けられたカリーの胸のてっぺんが、ゼインの乳首にも心地良い刺激を与える。
「あ〜…もぅ可愛い♪」
悩まし気に褐色の身体をくねらせる仕草も、キスをしながら邪魔そうにクルクルの黒い髪を耳にかける指も、鼻から抜けるような甘い声も、薄く開いた瞼から覗く赤い眼も……カリーを形作る全てが狂おしい程に愛しい。
ゼインの右手はカリーの大きなお尻と太股を何度も往復し、左手は剥き出しの胸を持ち上げるように揉んでいた。
「ひぁ」
その胸の頂点をちゅぷっと口に含んでやると、カリーは背中を反らして悦ぶ。
「あ、やぁ……ん……はぁ」
ため息混じりで気持ち良さそうに喘ぐカリーの甘い声を聞くだけで、背中がゾクゾクと疼いた。
にゅぷ
「にゃっ?!」
いきなり穴の中にゼインの指が潜り込む。
しかも、後ろの方の穴だ。