里美 第5話-4
「はい、これで拭きなさい。お湯の方がいいだろうと思って、少し熱いかも知れないけどね」
しばらくしてから、お湯をはった洗面器とタオルを持って義父が戻ってきてそう言った。
「お義父さん、優しい」
里美は心からそう言って、お湯で湿らせてくれたタオルを受け取った。
「背中を向けてるから、タオルが冷えたら渡しなさい」
そういうと義父は里美が視線に入らない様に背中をむけた。
「ありがとうございます。お願いしますね」
里美はそう言うとパジャマを脱いで、身体を拭きはじめた。
部屋の片隅に置かれたドレッサーに自分の姿が映っていて、それを義父がチラチラと見ているのもわかっていた。
「すみません、お願いします」
里美は背中越しにタオルを義父に渡した。
義父はそのタオルをお湯につけては、しぼってまた渡してくれる。
寝室の中に、里美が身体を拭く音だけが響いている。
その音を聞きながら、男は勃起した肉棒の先から透明の粘った液が滲み出て来るのを覚えた。
まるで若い頃のように、ぎんぎんに勃起した肉棒がパンツとズボンを押し上げるのが、自分でも信じられなかった。
こんなことは、ここ何十年もなかった、そして男としての自信が戻ってきた様な気がした。
ただこの後ろに居る女が、自分の息子の嫁であるのが残念だった。
(もしも義理の娘じゃなかったら、押し倒して何十年ぶりに戻ってきたこの肉棒の威力を見せつけられるのに。。。)
そんな不埒な事を考えながら目の端で覗き見ていると、ドレッサーの鏡に映る里美は、白くすらっと延びた足をふいているところだった。
ぶよぶよになって色気のいの字も木っ端みじんに吹き飛んでいる、自分の女房の裸を考えると、里美はミロのビーナスにも思えた。
「お義父さん、すみません」
里美が声をかけた。
「うん?どうした?」
「あの…恥ずかしいんですけどお願いが…あの。。。背中を拭いていただきたいんです」
「。。。。。。」
「いえっ、あの…嫌ならいいんです。自分じゃ拭ききれなくて。。。」
「いっ、いや。全然いいんだけど。私でいいのかい?」
「えぇ、お義父さんさえ良ければ……お願いします」
里美はそう言うとうつ伏せになった。
振り向くと若い嫁の眩しいくらいに白い背中がそこにあった。
少し震える手でタオルを湿らせ絞ると、首筋から拭き始めた。
驚いた事に、里美はパンティーをつけていなかった。
ぎりぎり股間の奥が見えないくらいにまで、めくれた掛け布団から丸く白い里美の尻がワレメを少しのぞかせて、男の視線を誘っている。
義父は喉の渇きに耐えきれずにしきりに唾を飲み込んだ。