近藤→遠藤-7
「ちょっと待っ・・・て」
「んあぁ・・ぁ・・・シュウ・・・っ」
いつものスマートさなんか一体どこに捨ててきたんだろうって感じの
性急さでシュウにキスをされた。
いつもはゆっくり優しくあたしの好きなペースでムードから完璧なシュウが
今日はキスもそこそこに下着に手をかけようとした。
「待って・・った・・・ら」
「なんで?なんで待つんだよ?」
いつもはエッチの時、甘甘なシュウが乱暴にあたしの体を撫で回す。
「ん・・・ぁんっっ」
「・・・!!!・・・っいて・・・」
無理やりされたキスに耐え切れなくなってシュウの唇をかんだ・・・
なんで?なんでってあたしのセリフだよ。
なに?こんなシュウ初めて。
大きく肩で息をしながら睨みつけた。
「・・・んな顔するなよ・・・ごめん」
シュウらしくない言葉にびっくりした。
「出て行って」
「リン・・・」
「女に無理やりするなんて。最低。待ってって言ったよね?」
「凛」
シュウの伸ばした手をパンッと叩き落す。
「出ていって・・・」
しばらく行き場のなくなった自分の手を眺めていたけど
シュウは静かに出て行った。
高校時代からのシュウとはそれ以来連絡もとっていない。