セックス直前〜少女は怖れる-3
「お母さんのことは…」
「ん?」
「お母さんのこと、愛してないの?」
「美恵子か…。美恵子に対しても愛はある。しかし、儂がもっとも好きなのは、おまえだよ…」
「そんな……」
「そんなもこんなもない。これが真実だ。さあ、立ちなさい」
「どうするの?」
「そっと抱きしめてあげるから…」
震えているのがわかった。
紗綾は立ち上がって目を閉じた。
正面からしっかりと抱きしめた。勝雅の左頬に紗綾の長い髪が触れている。
「さーちゃん、好きだ。大好きだ」
勝雅の胸は、柔らかい乳房を感じた。背中を抱いていた腕を下げて、少女の腰を抱く。そして、ブリーフの中のモノをショートパンツの股間に押しつけながら、ゆっくりと腰を動かした。
「ああ……」
紗綾は声を洩らす。
「どうした?」
頬を染めて、おののいていた。両手で勝雅の胸を押してきたが、手の力は弱々しい。
「これ、なんだか分かるだろう?」
「え、……」
「中学一年まで一緒にお風呂に入っていたじゃないか。これはなんていうの? 言ってみ…」
「知りません…」
「嘘つきだな…」
腰を抱いていた左手を背中にまわして、右手で、ショートパンツを履いているお尻を撫でた。
「張りがある。いいお尻だ」
「あ、ン……」
「お尻の谷間に指入れていい?」
「やめて」
泣き出しそうな声。
(堪らないじゃないか。じっくりとな)
少女は目を開けていた。勝雅は顔の位置を変えた。紗綾の顎に唇を這わせる。肌のきめ細かさがふわっと伝わってくる。少女は唇を奪われまいと、顔を捻った。