セックス直前〜少女は怖れる-2
「さーちゃんか?」
返事がない。ドアを開けると紗綾が立っていた。うつむき加減で、目を合わそうとしない。両手の手のひらでネグリジェを抱えている。
「さあ、入りなさい」
肩を少し震わせて躊躇していたが、ゆっくりと部屋に入ってきた。
「ベッドに腰掛けなさい」
「……」
「返事は?」
「はい…」
掠れた声を出した。セックスに怖れをいだいている声だ。
勝雅は、ドアをロックしてドアチェーンを掛けた。
紗綾はベッドの端にちょこんと座っている。オレンジ系のブラウスは白のドット(水玉)が全体にあしらわれていて、可憐な少女に似合っている。白のショートパンツから伸びた脚はすらりとしていて、産毛もなく、しなやかで美しい。美少女の脚を眺めているだけだというのに、男根がグーンとそそり立ってきた。
(男のイチモツを迎え入れると、どう変わるのだろう? 楽しみだ)
「さーちゃん、パンティー、袋に入れておくからね。いい匂いがしていたよ」
「……」
「なんだ、その目は?!また頬をぶたれたいのか!」
紗綾は言いたいことがある様子だったが、言葉を飲み込んで、俯いた。
「言いたいことがあるなら、言ってみなさい」
「わたし…」
「ん?」
「わたし、お父さんに抱かれてから死にます」
「またそんなこと言って…」
勝雅は少女の横に腰掛けた。紗綾が抱えていたネグリジェを受け取って、枕元にそっと置く。そして、少女の長い髪を撫でた。
「さらさらっとした綺麗な髪だ。横顔も美しい…。儂は、さーちゃんを愛したいだけだ。決してわるいようにはしない。信じてくれないか…」