世界中の誰よりもいちばん-8
「か、和也? ホントに私は何も見えなくて…………」
「あ、足下気をつけてください? 段になってますよ?」
ゆっくりと秋子さんの肩を抱き、部屋の奥にある洗面所へと連れ込む僕。
花咲寮には大浴場がある代わりに、基本個室にお風呂場は無いのだが、
この管理人室だけにはユニットバスとして小さな浴室とトイレが設置されているのだ。
「さぁ、つきましたよ?」
「い、いやっ だから目隠しをだな…………」
「いいじゃないですか? 僕なら気にしませんから」
「い、いいわけあるかっ!? 意地悪せず早く…… あっ………… やっ……」
秋子さんを立たせたまま、突然、軽く腹部を指で押す僕。
「やめっ………… ホントに………… んんっ……」
「どうしました? 立ったままする気ですか?」
「んんっ…… た、立つとか座るとかの問題では無くてっ はぁっ…… やめっ……」
「大丈夫ですよ? ちゃんと後片付けは僕がしてあげますから」
そう言いながら僕は秋子さんの肩を押し、ゆっくりと膝を曲げさせると、
バスルームとトイレの中間の場所でM字座りさせていった。
「やっ…… ホントに無理だって………… あっ…… か、和也っ!?」
「せっかくここまで連れてきてあげたのに、わがままな人だなぁ……」
「わがままってっ そんな人前で排泄など………… んっ……」
「人前って………… 他ならぬ僕じゃないですか?」
「だ、だから余計にだろっ!!! あっ さ、触るとっ やぁんっ…………」
余程、我慢に限界がきているのか、
かるく陰部に触れるだけで思わぬほどに甘えた声を出す秋子さん。
浮かせた腰はしきりに震えており、
少しでも力を抜けばそのまま緊張の糸が切れ垂れ流してしまいそうな勢いだ。
「そんなに我慢するなら、先に別のやりたい事をさせてもらおうかな?」
「や、やりたい事? お、おい? どういう事だ和也?」
「少し待っていて下さいね? 確かここに…………」
「な、なぁ…… お願いだから………… ひゃっ………… な、何をっ!?」
僕は洗面台からセービングクリームを取り出すと、
手の中でそれを泡立て、そっと秋子さんの陰部へと塗り始めた。