不可抗力だもんね-13
「ねぇ…… ホントに入れちゃだめ?」
「だ、駄目ですって…………」
「和也は入れたくないの?」
「そ、それはっ……」
「二人っきりだし真っ暗なんだからさ………… 少しくらい入れても平気だよ?」
美咲さんの誘惑に思いのほか翻弄してしまう僕。
確かにここには僕と美咲さん以外に誰もいない。
日の光は遮断され、ほとんど手探りの中抱き合っているのだから、
少しくらい入れちゃっても誰にもわかりはしないけど…………
「くっ………… で、でもっ……」
「…………今度はさ、私が上になってもいいかな?」
「え、あっ……」
「あは、ちゃんと抑えとかないと………… んっ…… は、入っちゃうかもよ?」
そう言うや美咲さんは僕の上に跨ると、
腰を落とし、ゆっくりと濡れた秘肉を擦りつけてきた。
「あっ………… な、何? さ、さっきよりすごい近くに感じるっ」
「くっ…… そ、それは美咲さんがっ…… 自分で動いているからでっ…………」
「んっ………… そ、それってさっきまでは…… わざとセーブしてたって事?」
「いやっ…… だ、だってそうしないとホントに入っちゃいそうで……」
バックや正常位の時はあくまで僕に主導権があったから、
美咲さんに快感を与えつつ、
どこか入ってしまわないように腰が引けていたかもしれない。
けれど、こうして上に乗られてしまうと文字通り女性上位なわけで、
美咲さんの思うがまま、そこに僕の意志は無い。
「そ、それなのにあんなに気持ちよかったって事は…………
んっ………… このまま動かすと…… 私たちどうなっちゃうんだろうね?」
そう言うと美咲さんはにっこりと妖艶な笑みを浮かべながらも、
どこか嬉しそうな表情で両手をベッドに押し付けると、
膝立ちした状態のまま器用に腰を前後に揺らしはじめた。
「あっ…… すごっ………… んっ………… 和也のがっ………… あっ……」
反り上がる陰茎に秘肉を擦りつけたまま、その刺激に酔いしれる美咲さん。
僕もまた、その刺激にすっかり感じてしまっているのか、
油断すると跳ね上がった拍子に美咲さんの中に入ってしまいそうな勢いだ。
「和也ぁ………… 気持ちいいよ…… 和也のこれ………… すごくいいっ…………」
どうしてこんなにも悩ましげに動けるのだろう。
そう思ってしまうくらい美咲さんの腰つきはエロティックで、
擦れ合うたび聞こえる音さえ、今の僕には耐え難き興奮材料となっていた。
「どう? そろそろ入れたくなってきたでしょ?」
「くっ…… そんなのっ 出来る事ならはじめからしてますってば…………」
動き疲れたのか、その身を僕の胸にもたげたまま、
少し腰の動きを緩め唇を重ねる美咲さん。
「あは、意志が固いのね? じゃぁこういうのはどうかな?」
美咲さんは僕の右手を硬く握りしめたかと思うと、
もう一方の手もまた同じように握りしめ、ゆっくりとまた腰を動かしはじめた。